「勉強」 0609

IMG_4523
LINEで送る

サドベリースクールをしていると多くの人から聞かれたり、聞かれなくても思われているのだろうなぁ・・・と感じることがある。

それは

「子どもの好きなようにさせていて勉強はするのか?」

「学力は大丈夫なのか?」

ということだ。

僕自身、それはもちろん学力もないよりはあった方が良いとは思っている。

でもそれが絶対だとも思っていない。

他にも社会に出て自立するにあたってあったら良いなと思う力はたくさんある。

それはコミュニケーション能力だったり、他者との協調力だったり、チャレンジ精神だったり、愛嬌だったり、真面目さだったり、向上心だったり・・・などなど

「学校」に行っていても、学習指導要領に載っている学力がみんなについているかというと、そこもそうではない。

高校生になっても分数の計算が出来ない子もいるし、漢字の読めない子もいる。

それはそういう特性をもって生まれてきているケースもあるので、そうそう簡単に出来るようになることでもない場合もある。

だが、僕が問題に感じるのは、小学校・中学校と散々「出来ない」烙印をおされて「自己肯定感」を損なわれて育ってしまうことだ。

みんな違ってみんな良い

数学が得意な人もいれば、芸術性に秀でた人もいる、みんなから愛される性格の人もいれば、手先が器用な人もいる、人と話すのは苦手だけれど黙々と自分の仕事に打ち込める人もいる。

小さいときから「自分」という存在を自他ともに認めてあげられる環境

それがしやすいのがサドベリーの大きな特徴の1つなんだと思っている。

みんなが同じ能力を持っている必要はない。

自分らしく「あぁ 私の人生なんて楽しく充実しているんだろう。」とその人が思いながら過ごしていたらそれで良いと思う。

IMG_4523

「ようちゃん、算数教えて」

と教科書片手にお願いに来たHmくん。

Hmくんの数字に対するまっすぐな好奇心に嬉しくなります。

常日頃から繰り上がり、繰り下がりの足し算・引き算をそらんじたり、無量大数のゼロの数を自分で数えてみたり。

算数の教科書も面白いみたい。

2人で算数の教科書をやっていたら、MkちゃんとSrちゃんがやってきて勉強を見ていました。

ちょっと大きなお兄さん・お姉さんに教わるのが一番の勉強だと思うし、下の子に教えてあげることによって教える側もクリアになることがあると思います。

そっと離れてMkちゃんにバトンタッチする僕でした。

1つのモノサシで子どもをはかることなく、その子をその子として見ることがしやすいサドベリーの環境に僕も心穏やかに子どもたちと時間を過ごすことが出来ています。