そうじ

img_6214
LINEで送る

3年前週末の土曜日・日曜日とサドベリー的活動をしているときからの課題であり続けてきた掃除。

掃除の時間になってスタッフが「掃除の時間だよー。」と声をかけてもなかなか掃除スイッチが入らない子ども達。(主に男子)

「掃除しようよ。」「これ片づけて。」「使ったやつでしょ」「○○ちゃんしか掃除してないじゃん。」・・・などなど

声を枯らしながら、ストレスを感じながら、残念な気持ちを抱きながら掃除の時間を過ごすことが何度となくありました。

ただ、子ども達に多くの事を委ね、その場がどんどんと自分事になってきたときに、掃除はじめ色々なところで「主体的」に動く子どもたちの姿が見られ、問題解決していく子どもたちの姿が見られ、穏やかに関係性を築いていく姿が見られ、その変化にただただ嬉しく見とれてしまうという今日この頃なのです。

2時半になったら、スタッフが「2時半、掃除の時間だよー。」と声をかけるかかけないかくらいの時から、我先にという勢いでみんなで掃除が始まり、瞬く間に空間がきれいになっていき、とても気持ち良いです。

先日は施設の前の道路でバトミントンをしていた男子たちが、片付けをせずにそのままにしていて、宅配で来たトラックの道をふさいでしまうということがありました。(その場にいた僕がすぐに片付けましたが。)

その日の帰りの会でその「困り感」を共有したところ、今まであった「使ったものは使った人が元に戻す」というルールに「すぐに」という文言が付け加わりました。

翌日から、遊び終わってそのままになっているゲームや文房具などはメンバーで声を掛け合ってすぐに片付けるという姿が見られるようになり、弁当を片付けずにその場を立ち去ってしまうという事が無くなり、常に施設がきれいに保たれるというような状況になっています。(驚くべき変化です。)

アメリカのサドベリーバレースクールを視察に行かせてもらった時も、その施設の整頓された環境に驚かされたものです。170人からいる子ども達ですが、常に施設は使い勝手の良い状態に保たれていました。学校が終わる17時30分から清掃員の人を1人雇って1時間掃除をしてもらっているそうでしたが、その必要がほとんど無いと感じるほどでした。

その謎が最近ちょっと解けてきたような気がしています。自分の大切なモノは誰しもきっと大切にするはずです。新田サドベリースクールも通ってきてくれる子ども達1人1人にとって、大切な場所と自分事に思えたときに施設も大事に使うことが出来るのでしょう。

今まではどこかお客様のような感覚だったのかもしれません。

みんなでこれからも末永く大事に大事に場を育んでいけたら幸せな事だと思っています。

img_6214

img_6205

だんだんと寒くなってきて家の中でゆっくりと過ごす時間が増えてきそうです。

img_6202

昨日は時計屋さんが現れました。

img_6211

女子は編み物をしたり、折り紙をしたり、ボードゲームをしたり、シール交換をしたり・・・

男子はインターネットをしたり、マインクラフトをしたり、たまに外ではしゃいでみたり・・・。

最近はそんな感じです。

こちらの記事もどうぞ