台風が鳥取上空を通過。
幸い大したことなく通過していった模様。
鳥取上陸した昨日は智頭小学校、中学校ともに休校、JRも運休というような日だった。
サドベリーも初めての臨時休校。
ということで夏休み前最後の平日は台風で臨時休校ということになった。
開校して3か月が経過した。
振り返ればあっという間だったようで、でも思い起こすと実に色々なことがあって「まだたった3か月!?」と思ってしまうような感覚もある。
日々の生活は割とエクサイティングで「生きる」って実感に溢れている。
サボっていたブログの写真を見返しながらそんなことを思った。
「生き物」
生き物について身近に感じるここ最近だったと思う。
拾われて緊急避難してきた捨て猫3匹。
日中はサドベリーでお世話して、無事に3匹とも飼い主が見つかり巣立っていった。
温めていた卵がヒヨコになる、ということも体験した。
4月始まってから2度目のチャレンジで成功。
そして今Htくんは3度目のチャレンジに入っている模様。
そんなことも生まれてみないと分からないことだった。
お母さんだと思ってついてくる姿は何とも可愛らしい。
蚕も飼った。
いくつかは成虫にして卵を産ませようという計画だった。
4つそのままにしたが、成虫になったのは1匹だった。
思うように羽化するわけではない。
結局1匹では交尾も出来ず、その生命を終えてしまった蚕の成虫。
ヤマメの稚魚の放流もあった。
たくさんの稚魚を智頭の川に放流していた。
新田の川にもたくさん放流した。
大きくなってね。
なんだか生き物祭だった7月である。
こんな日もあった。
北米大陸最高峰のマッキンリーを単独で11日間かけて登頂したN氏が遊びに来てくれた。
そのスケールたるや、僕の想像をも超えるスケールで「ホンモノ」だった。
そのホンモノに触れる時の子どもの食いつきはやっぱり一味違う。
インパクトはその人その人それぞれだろうが、きっと何かしらのタネはそれぞれに落ちている。
氷河に飛行機で降り立ち、一面氷河の山を11日間かけて登っていく。
そんな人物とその人の言葉・写真に一瞬のうちに引き寄せられる子どもたち。
贅沢な時間だった。
一緒にサッカーで遊ぶ気さくなN氏。
夏休み前のお昼は流しそうめんしたり、畑から収穫してきたジャガイモでジャガジャガパーティをしたり。
そんなお昼だった。
山に入って竹を伐る。
そんなこともやってみないと分からないことがたくさん。
竹がかかった時にどうするのか。
たっぷり時間をかけて、あれやこれやいいながら子どもたちで竹を伐りだしていました。
竹をきれいに2つに割る方法。
そんなんもやってみないと分からないこと。
手作り大好き、みんなで楽しむの大好きなHtくん。
周りの男の子が小さいから、なかなか自分のペースであれやこれや出来ないストレスなんかも感じながら一生懸命準備を進める。
手にマメや水ぶくれをこしらえながら。
「単純な流しそうめんなんかしたくない」
壮大なロマンチックなものをつくりたいというHtくんのこだわりがありました。
僕なんかはシンプルに雰囲気だけ味わえたらいいやなんて思ってしまいますが、彼にはそんな妥協は許されないかのようでした。
岩に沿ってそうめんを流したい。と自らにタスクをかけて、みんなで協力しながら、時には怒りながら、せっせと竹を設置していました。
大人がみたら、竹を固定せずに微妙なバランスだけで支えるなんて・・・
って思ってしまったりしますが、思い返せば僕自身もこうして仲間と手作りの流しそうめんをしたのなんて大学生の時になってから。
その時でさえ、あーだ こーだ 苦労しながらしたのだから、子どもたちにとってはとても大変な作業だったんじゃないか。
それでも工夫しながら、水浸しになりながら一生懸命やっていました。
苦労した分味はひとしお。
岩に這わせていたところは壊れてしまいましたが、そんなことはお構いなし。
自分たちで工夫してやったことに子どもたちの満足度も高かったようです。
自分たちでやったことだから、うまくいっても失敗してもそれなりに納得。
簡単に与えられたものは簡単に不平や不満も言えるけれど、自分たちで時間をかけてやったものはそうは行かない。
自分たちで納得するまでやったものだから。
自由と責任
今日土曜日が終わって改めてまたこの3か月を振り返り、文字にしてみたいと思っています。
ホントに色々なことがあった3か月。
大人の僕もホントにたくさんの事を経験・勉強させてもらいましたし、学びのある時間でした。
毎日の生活に温かい温度を感じて、時間そのものに意味を感じる。
もちろん毎日楽しいというわけでもなく、辛いこともある。
でもそれも1つ。
大人の社会も一緒。
でも与えられた環境で楽しみを感じながら生活していく力っていうのはこれからも育んでいきたい。