手放しで海外の実践を称賛し、国内の実践を卑下するような事は慎まないといけないと自身も戒めながら、それでも外の実践を通じて、中の実践を省みて良いところは吸収していくという姿勢は大事だろうと思っています。
オランダという国に僕はまだ行った事はありませんが、国内外で出会ってきたオランダ人や書籍を通じてオランダという国に興味を持っています。
そんなオランダの面白いなという書籍を多数執筆しておられるのがリヒテルズ直子さんです。
また、僕自身がサドベリースクールと出会い、その後書籍の中で出会って「面白いなー」と強い興味を抱いているのが前回ももしかしたら紹介したような気がしますが、熊本大学教育学部准教授の苫野一徳さんです。
その2人の共著「公教育をイチから考えよう」(2016年 日本評論社)がとても面白く、ぐいぐい引き込まれ読了しました。
それぞれの立場で何が出来るか。
今を生きる子ども達に、大人たちが出来る事。
僕は8年前に公立学校の現場を離れましたが、今ここで自分に出来ることを出来る限り積み重ねていきたいと思っています。
形として表に出てくるものは違えど、根っこの部分は共通しているのだと思います。
「子ども達に良い育ちの場を」
多様な大人が、多様な組織が、立場を越えて協働していくことによって魅力的な社会が出来上がっていくような気がしています。
文:スタッフ 長谷洋介