お勧め書籍

自由な学びとは
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アメリカのサドベリーバレースクールを思う時に、創設者の1人であるグリーンバーグさんを中心に多数の書籍を発刊されているのがとても有難いです。

新田サドベリースクールを始めるにあたって、勉強会のテキストとして使ったのが「世界一素敵な学校」です。

世界一素敵な学校

「こんな学校がこの世の中にはあるのか!」と当時目から鱗が何枚もポロポロと落ちていくのを感じました。

この本を通じて、俄然サドベリーの教育に興味を持ち、色々インターネットで検索したり、関連書籍を読んだりしました。

当時僕は県立の高校で講師をしていましたが、「学びってなんだろう?」「教育ってなんだろう?」と葛藤を抱えながら高校生と向き合っていたように思います。

(決して日本の公教育を否定するわけではありませんが、こんなサドベリーみたいな場所があっても良いよなぁとは強く思います。)

自由な学びとはそんな中、グリーンバーグさんの言葉はビンビンと響くものがありました。

僕がサドベリーバレースクールについて「いいな」と思える多くの点の内の1つは卒業生へ向けたアンケートのうちの1つの回答です。

それは「あなたが置かれている環境に今あなたは満足していますか?」といった質問に卒業生の9割近くの人が「yes」と応えていることです。

残りの1割強の人たちは20代の人たちだったり、30代前半の人が多く、今その人たちは自分の目指す環境に向かって努力している途上であるということのようです。

(創立後37年経った時点でのアンケートで、卒業生(回答者)の中には20代~50代まで幅広い年齢層の人がいます。)

その他の質問に対する回答も興味深いものがいくつもあります。

the pursuit of happiness

まだ邦訳されていませんが、卒業生の生の声(アンケートに対する回答)が綴られていて、臨場感があります。

また、新田サドベリースクールの平日クラスが始まって1年が経つ頃に、実際にサドベリーバレースクールを訪問する幸運に恵まれました。3日間のスクールの滞在でしたが、実際の現場を見ることが出来てとても良い経験になりました。

サドベリーバレースクール視察

その時の自分のお土産にと買った本の1冊が[announcing a new school]という本です。

announcing a new school

当時サドベリーバレースクールがどのように開校していったか、詳細に綴られている本です。

これも邦訳がまだありませんが、とても参考に、そして勇気づけられる本です。

今回紹介させてもらった本以外にも本当に多数の本が出版されています。

邦訳されている本はアマゾンでも購入出来ますし、原本はサドベリーバレースクールのホームページからも注文出来ます。

僕が折に触れて手に取り読み返している本の紹介でした。

文:スタッフ 長谷洋介