鳥取県議会議員さんの有志で鳥取県の教育について考えるグループがあります。
そのグループリーダーの川部洋議員が有志の方と共に、新田サドベリースクールにも視察に来てくださいました。
そこで色々と意見交換や情報交換をさせてもらいました。
親身に色々と話しを聞いてくださりました。
もう随分前になってしまいましたが、12月7日の鳥取県議会でも川部議員が一般質問の中で新田サドベリースクールについても言及してくださっています。
(公教育とオルタナティブ教育について)
(動画内)
5分15秒~ 川部議員
26分35秒~ 山本教育長
54分30秒~ 川部議員
56分10秒~ 山本教育長
鳥取県議会で教育の在り方などについて語られているのは素晴らしいことです。
私は何もサドベリースクールがどの子どもにとっても万能であると思ってスタッフをしているわけではありません。がしかし、色々な子どもがいるように色々な学びの場があったら良いと思っています。
それが多様な学びの確保、1年前に制定された「教育機会確保法」の真意なのではないでしょうか。
例えばオランダでは地域に実に様々な教育理念のスクールがあるそうです。(公教育・シュタイナー・モンテッソーリ・イエナプランなど)それを学校入学前に体験に行ってどの学校がその子どもにとって良いかを子ども含めて家族で話し合って決めるそうです。
そして、もちろんどの学校に通おうが義務教育段階での教育は無償とのことです。
日本では公教育に通う事に違和感・難しさを感じて学校に通っていない子どもたちにとって環境が整備されているとはとても言い難いと思います。
学校復帰を前提とした取り組み1本やりでは、そもそも学校にそぐわない子どもたちにとっては効力は少ないのではないでしょうか。
鳥取県は「子育て王国」をうたっている県です。
ぜひ鳥取県が全国に先駆けて子育て環境(学びの環境)を整備していってもらいたいと思います。
(色々な立場の人がチームとなって子育て環境を作っていけたら良いですね。)
子育てを鳥取県でしたいと全国から子育て世帯が移住してきたら面白いのではないでしょうか。
現実離れした話かというとそんな風には思いません。
今や子育てをしたいとオランダや北欧諸国に移住する人(日本人)のブログも検索したら出てきます。
激動の社会、これからの社会を作っていくのは子どもたち含めこれからの人たちです。
いち早く人に投資を開始した北欧諸国の人たちの人生の満足度は軒並み高い水準だそうです。
「幸せで自立的に力強く社会で生きていく人を育てる」という共通の目標を持ち、様々な教育手法・理念の学校が地域にあったら良いと思います。
社会でそれを認めていく動きになっていきつつありますし、川部議員はじめ、鳥取県でも一生懸命それに向けて取り組んでいけたらとても面白いことだと思います。
他のどのフリースクールの例に漏れず新田サドベリースクールも運営にゆとりがあるわけではありません。スクールでも常に折に触れて運営の事について話し合いみんなで頑張っているところです。
公立小学校には平均して児童1人あたり80万円の予算を計上しているといわれています。
公立小学校に通え(わ)ず新田サドベリースクールに通っている子どもにもそれくらいの補助があったらどれだけ運営が助かることかわかりません。
今は通っているお子さんのご家庭に運営費(年間36万円)を負担いただいていますが、家庭への負担は大きいです。
2017年3月公示の新学習要領では不登校対応について下記のように指摘しています。
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不登校児童については、個々の状況に応じた必要な支援を行うことが必要であり、登校という結果のみを目標にするのではなく、児童や保護者の意思を十分に尊重しつつ、児童が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある。(小学校学習指導要領解説 総則編)
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全ての子に対して(学校に通っていない子に対しても)、どのような支援が必要か、今一度それぞれが置かれた立場で考えて、そして誠実に行動していくことが切に求められていると思います。
そういった意味でも川部議員のこの答弁にはとても勇気をいただきました。
川部議員どうもありがとうございました。