冬休み突入

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昨日で今年の新田サドベリースクールの開校日は終了し、冬休みに突入しました。

今年度の冬休みは12月21日~1月13日までです。

1月14日(火)からまた開校します。

今年度は夏休みを少し短めに、冬休みを少し長めに計画されました。

昨日も「冬休み長いなー。」「休みは正月だけでいいのに。」なんて生徒の声も聞こえてきました。

段々と来年度に向けての予定も立てているところです。

長期休み含めてどうなっていくのかなぁ。

そんなところまでみんなで議論して決めて行ける余地があるところが面白いところだなぁと思います。

冬休みに入る前に「あれもしたい。」「これもしなくちゃ。」とソワソワと過ごす子もいるこの1週間でした。

その中の1つに「選挙どうしようか。準備して広報しなくちゃ。」と行動している生徒2人もいました。(新田サドベリースクールFacebookにも日々の様子が綴られています。)

冬休みに入る前に来年度スタッフの募集要項の発信を目指していたみたいですが、ギリギリ間に合わなかったようです。

詳しい要項は1月14日以降になるかと思いますが、新田サドベリースクールでは随時スタッフを募集しており、例年年明け1月か2月にスタッフ選挙を行っています。もし新田サドベリースクールのスタッフに興味を持ってくださる方がいれば去年度の選挙の様子や募集要項がwebページに掲載されていますのでご参照いただけたらと思います。だいたいこんな感じで今年度も行われる様になりそうです。

常勤スタッフの他にも、サポートスタッフや外部講師やボランティアスタッフなど様々な関わりが可能ですし、募集しています。こんな子どもの育ちの場に関わりたいという仲間の輪が広がっていくことを願っています。

まだまだ「なにか得体の知れないもの。」「変な宗教団体。」「親の一方的な思想・信条で公立の学校に通わせずに・・・。」などの誤解を抱いている人もいるかもしれません。ただ、ここに通おうと思ったときには、通う生徒自身の想いと意志がまず第一に尊重されます。保護者のみが自身の子どもを新田サドベリースクールに通わせたいからというだけで入学は出来ません。

ここに通う生徒自身が「自分はここに通いたい。ここで学びたい。ここで育ちたい。ここで時間を過ごしたい。」という想いを持って通ってきます。

もう少し書かせてもらえるならば、子どもは誰しもが「有用な人でありたい。」と願っています。誰も「字の読み書きが出来なくて社会で困っても良いや。」とは思っていませんし「基本的な計算も出来なくてもいいや。」とも思っていませんし「ゲームばっかりしていてゲーム依存になってもいいや。」とももちろん思っていません。

「どうしたら幸せに生きていけるかな。」「どうしたら楽しく生きていけるかな。」そのためには自分にはどういう能力が必要かなと本質的な問いに向き合っているのだと思います。

その為に今現在の自分と照らし合わせて自分の足りないところや、自分が優れているところにも目が行くかと思います。時に自分の足りないところを感じて不安を感じる瞬間もあるかもしれません。その不安と如何に向き合い、乗り越えて行くかというのも良い学びだと思います。

それはでも言ってしまえば、子どもだけでなく全ての人に当てはまることだとも僕は思います。

如何に生きるか

well being

暮らし 人生 生き方 幸せ

全てに本質的な問いに日々向き合って生きていきやすい環境が新田サドベリースクールなんじゃないかなと思います。

万能な場所というものはきっとあまりなくて、自分がどこにあるかということなのかもしれません。

公立の学校に通うということがその子にとって真に必要な場合ももちろんあるでしょうし、学校以外の場所に今現在あるということが真に必要な時もあるかと思います。

学校じゃなくて家に引きこもっている子も、今はそれがその子にとって真に必要な時間かもしれません。

その子どもがどこにいるから〇、どこにいたら△、どこにいたら×とかその子がいる場所で評価するのではなく、どこにいたとしても、社会でどのような支援を子ども達に出来るか、どのような環境を社会で提供できるか、それはそこに関わる全員で考え取り組んでいく社会課題だと思います。

多様な子ども達(人たち)がいるように、多様な学び(育ち)の場が認められていきますように。

DSC_0500一昨日はアイスランド津山にスケートに行きました。

今シーズン初滑りでした。

毎回思うのですが、出来る子が出来ない子の手を取り丁寧に教えてあげる姿はやっぱり見ていてとても気持ちが良い。自分自身が初めての時がやっぱりあったから、その時の気持ちも良く分かる。教わる子も、教えてもらいたい人に教えてもらいたいだけ教えてもらう。心地良い学びと育ち。

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出来ない子がいれば出来る子が出来る分だけのサポートをしてあげる。とてもシンプルなことで、とても自然でとても美しい形。

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「一緒に練習しよう!」と声を掛け合う姿。

今回もスケート初めての子が2人いましたが、2人とも「滑れるようになりたい。」という強い思いがあって、みるみる滑れるようになっていました。強い想い、くらいついていく姿勢。思いがあればやっぱりどんどん吸収していきやすい。お昼ごろには2人とも滑れるようになっていました。

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お昼ごろから常連のスケートの達人が登場。生徒たちはその華麗な滑りに釘付けになって観察したり、達人の滑りを真似したりし始めました。そしてそのうちに直接教えてもらいに行く生徒たち。達人も快く、滑り方、スピンの仕方などを伝授してくれていました。

生徒たちは大喜び。

本来の学びの形ってこんなものだろうと僕は思っています。

自分がやってみたいと思うところに身を置く。そこの環境を見渡してみて、お手本を見つけて観察する。真似をする。直接教えを請う。

サドベリーの学びがアイスランド津山でも見られました。

生徒たちも「めっちゃ楽しかった。」「おじさんにサドベリーのスケートの先生になってもらいたい。」などと楽しそうに話していました。

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今年もメンバー全員、大きな怪我や病気なく元気に過ごす事が出来ました。

気にかけてくれている皆様、支えて下さっている皆様のお陰です。どうもありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いします。

みなさま、良い新年をお迎えください。

文: スタッフ 長谷洋介