朝
田んぼで作業していて、さてそろそろみんな新田に上がってくるかなという8時45分
茶屋に戻ろうとしていると公衆電話からの電話
「僕、毎回歩いて上がってくるの大変だけ、迎えに来て欲しいんだけど・・・」
Skくんだった。
山郷駅の公衆電話からだ。
茶屋にはまだ誰も来ていないし、ちょうどタイミングがあったので、ちょっと考えたが、行くことに。
毎回、「歩いて登ってくるのが大変」という子どもたちと、「それくらいは歩いてほしい」と願うお母さんたち。
下に降りていくと、1人で歩いているAtくん。
毎回新田に着くときにはAtくん1人と、SkくんSzくんペアなのをみると、どうも最初の段階から別々に歩いているのかな。
僕の車を見つけて嬉しそうに走り寄ってくるSkくんとSzくん。
その日の体調や気分によってはそれはそれはこの2キロの登り坂は長くも感じる日もあることでしょう。
この日は智頭小学校の運動会。
いつもは20数名の子どもたちがワヤワヤしているところが、少人数でゆっくりと過ごしました。
家から裁縫の道具を持ってきてまっちゃんとチクチクするSrちゃん。
絵を描いたり、工作したり、裁縫したり、そんな時間の過ごし方が好きなSrちゃんです。
前日から夏野菜の苗の定植を予定していたMpくんですが、「そろそろ畑に行こうか!」と声をかけても、読書に夢中。
1つの事を始めるとスーッと深いところまで集中するMpくん。
Aoちゃんも行く、ということで一緒に畑へ
「畦はこうして上を歩いて踏み固めると良いんだでぇ」
とAoちゃんに教えるMpくん。
自他ともに「畑大好き」と認めるだけあって、手慣れた手つきで畑作業をしていきます。
畝を立てて・・・
草ボーボーだったところなので、鍬を入れてもカヤの根がまだ絡まったりするようなまだそんな状態の土地ですが、やりながら通いながらだんだんと良い畑になっていったらいいなと思っています。
やりながら、考えながら
うまくいかないこともあるだろうけれど、体と頭を動かしながら解決していく癖をつけていってほしいと願っています。
失敗させないようにと大人が囲って制限するよりも、小さな(時に大きな?)失敗をたくさん重ねてしなやかに強い人間になってほしいなぁと願っています。
おとなとしてはその辺のさじ加減に難しさも感じながら。
いくら頭で考えていても分からないことはたくさん。
分かったつもりになってしまうことたくさん。
やらないと分からないことって確かにあります。
新田サドベリーもかくありたいと思っています。
いささか脱線しました。
苗は我が家で育てていたもの、先日のどうだん祭りで購入したもの、智頭の山口さんから購入したもの、など。
何年も何年も種とりして受け継いできている在来の野菜(かぼちゃ・きゅうり・ズッキーニ)
と、多産多収のために掛け合わされて作られているF1種など(トマト・なす・ピーマン)、
ま、色々あってそれで良いと最初は思っています。
まず、作物を生産していくというプロセスを楽しめたら。
ちょっとずつ ちょっとずつ
この日もケンカあり、笑いあり
個人的にはAoちゃんが田んぼでカエルを捕まえてカエルの口をあけて、
「カエルの口のなかってこんなになっているんだぁ」って言っていたことに爽やかな驚きを感じました。
去年の今頃のAoちゃんとは大きな違い。
1日1日だと感じにくいかもしれない子どもの成長もちょっと昔を思い出すと、大きく成長したなぁと感じる時があります。
体験・見学の多い今日この頃ですが、この日も東京の林野庁にお勤めの女性、広島の大学から教育方法を専門にしている教授、宝塚から81歳の画家さんが見学に来てくれました。
千客万来。
まず多くの人に活動を知ってもらいたいと思っています。
先日(20日水曜日)は朝日新聞の一面に「多様な教育機会確保法案」についての記事が載っていました。
フリースクールや家庭など、小中学校以外での学びを義務教育の制度内に位置づける法案で、今国会での提案を目指しているそうです。
色々中央でも動いていて、注目です。