こんにちは
新年度が始まりました。
新しい仲間も加わり、また去年度とはちょっと違った感じの雰囲気。
3年目になりましたが、当たり前ですが2年前と比べるとそれぞれ2年分だけ年を重ねていて、その成長を感じることが出来るのは面白くもあり幸せな事だと思います。
サドベリーに残る子もあれば、小学校に戻ったり、地元の中学に進学したりとその子、その子の人生をしっかりと歩んでいます。
昨日は中学の制服を着たSくんが学校からの帰り道に元気に声をかけてきてくれました。
真新しい制服が目に新鮮でしたが、元気な姿が見れてとても安心しました。
高校へは進学せずにゆっくりと自分と向き合う選択をしました。
夏に高認試験(高等学校卒業程度認定試験)を受験することを決め、ぼちぼちとその準備をしています。参考書や高校の教科書を揃えて自分のペースで勉強しています。
年に2回試験はあり、必要な科目数を合格すると(一度合格した科目については据え置きが出来ます。)文字通り高等学校卒業程度認定され、大学への進学の他、国家資格などの受験への道も拓けていきます。
きっと色々なものを抱えて歩んできた15年、「一度まっさらにシンプルにして本当の自分と向き合ってみたい。」と伝えてくれたYちゃんに成熟したものを感じました。
僕がそのように思い行動したのは大学在学中の20歳前後の頃だったように記憶しています。
Yちゃんを通じて、僕自身も多様なキャリア形成の在り方を実感させてもらっています。
4月から入学してくれたYちゃんが、アースデイに出店するからと、興味ある人を巻き込んで缶バッチ作りなどをしています。
実際に自分の手を動かして、モノを作って、それらをお客さんに売っていく。
そこでの体験で色々感じる事があるのではないだろうか。
多くの事を学んで欲しいなぁ。
去年から故障してしまって、部屋の隅に置かれていたエレクトーン。
修理の道など色々検討しましたが、結局直らず、解体することにしました。
エレクトーンをIちゃんAちゃんと一緒に解体。実にたくさんの部品から出来ていることを体を動かして実感。
なかなか出来ない体験をしました。
土曜日も、毎日クラスの子が遊びに来たり、新田ボーイズが覗きに来たりでぼちぼちワイワイと過ごしています。
身近にあるものでかばん掛けを作っていたら、Nちゃんも真似してのこぎりでギコギコ。
はじめはぎこちなかったのが、慣れてくると上手に色々と切れるようになっていました。ぽかぽかと温かいデッキの上でベイブレートに興じてみたり。
女の子たちはおからドーナツ作りに励んでみたり。
「じゃあ、Hくんは○○時まで、○○時からは僕ね。」
など、争うこともなく今のところ穏やかに時間を決めてパソコンと付き合っています。
Hくんがしっかりと交渉出来て、ルールに従いながら、穏やかに上手に時間を過ごすことが出来るようになってきていて成長を感じます。
しっかりと他者を尊重し、話し合いで物事を決め、みんなが居心地が良いように過ごす。
温かくも優しい時間を感じました。
そんなこんなでまた1年が始まりました。
ピンチはチャンス。
課題が出たときはそれを乗り越えて行くチャンス到来。
大人も子どもも学びがたくさん。
日々の生活の中に考えるべきことはたくさん転がっていて、それのどこをピックアップしていくかはその人その人。
個々に課題を内包しつつ、全体で取り組むべき課題は全体で取り組み乗り越えて行く。
個の成長と、全体としての成長。
新田サドベリーは冒険いっぱいの楽しい乗り物のようでもあります。