町をきれいにしよう。

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IMG_9539みなさま、こんにちは。毎日暑い日が続いていますが、いかがおすごしでしょうか?

先日の豪雨では、各地で大変な被害がありました。

今も大変な状況に置かれている皆様に、心からお見舞い申し上げます。

新田サドベリースクールのある、ここ鳥取県智頭町でも、土砂崩れや浸水、道路の崩落などで景色がすっかり変わってしまった場所が何か所もあります。

新田サドベリースクールは交通アクセスのいい場所にあるとはいえず、生徒の多くが電車やバスを乗り継いで通っています。

今回の豪雨では、線路にも土砂がたまり数日間列車が不通となったため、数名の生徒の通学が困難となりました。

何かいい案はないものか…と考えていて、スタッフが車一台を出して電車通学の生徒を迎えに行くついでに、

通学途中の災害箇所の片づけ作業を行うというのはどうだろう?と思いつきました。

通学できずに自宅待機になっている生徒や、保護者のご協力を得てなんとかマイカーで遠距離を通学している生徒にそれぞれ相談したところ、

みんなから「それ、いいね!」との言葉をもらいました。

作業箇所は通学バスも通る国道沿いにかかった橋です。

大雨であふれた川に流された大量の木片が欄干に引っかかっているのですが、電話で智頭町役場に確認したところ、当面その個所を片付ける予定はないとのこと。

「有志で片付けさせていただいてもいいでしょうか?」と尋ねたところ、「ぜひお願いします。取り除いた木片や土砂は道路わきに寄せておいていただいたら、

県が回収に行きますので。」との後押しもいただきました。さっそく翌日から作業を始めることにしました。

実は、作業を始める直前まで、

「重機で片付けた方が本当は早いだろうなぁ…。」

「みんな、あまりの作業量に途中で嫌になるんじゃないかなぁ。」

「私ひとりの気持ちだけが先走りしてはいないかな…。」

などなど、いろいろと考えてしまっていました。

ところが現場に着いたところ、生徒たちがあれよあれよという間に動き出して、次々と片づけをはじめました。

それどころか、

「あの大きいの、川に落としたほうがいいかな?」

「いや、落としてしまったらまた誰かが片付けないといけないから、なんとか落とさない方法を考えよう。」

と相談しながら、何本もの大木をチームワークよく欄干から引き抜いては片付け始めました。

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「ほうきがあったら、もっと早く片付けられるんだけどな。さとちゃん、持ってこれない?」

「スコップ貸してくれる?真ん中を車が通れるように、先に片付けたいから。」

「県が回収に来てくれた時に困らないように、きちんと土嚢袋の紐はしめておこう。」

などなど、声を掛け合いながら手際よく片づけが進みます。

そして、3日目に列車の運行が意外に早く再開。

もう私が迎えに行く必要もないので、「作業はどうする?」と聞いたところ、全員が「もっと片付けたいから、さとちゃん迎えに来て!」

と、きっぱりと言いました。

昨日までの作業で、橋の半分ほどがだいぶ綺麗になりました。

来週いっぱいで夏休みに入ってしまうため、「なんとか夏休み前に、自分たちでぜんぶ綺麗にしたい。」という全員の気持ちが一致しているのがストレートに伝わってきます。

あと一週間、頑張ってみようと思っています!

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