新田サドベリースクールではこの度、来年度のスタッフを決める選挙が行われ、今投票が進んでいる状況です。
サドベリースクールでは社会が民主的に運営されているのならば、学校だって民主的に運営出来るはずだという考えのもと、スクールで働くスタッフも民主的な選挙でもって選んでいます。
例年通りな感じで選挙を行いたいと10月頃に提案したところ、「いやいや もっとしっかりと議論して、どのように選挙をしたら良いのか考えたい。」とスタッフのまさちゃんが発言し、それに呼応するような形で「選挙」について話し合うグループ(生徒3名+スタッフ3名)が誕生しました。
トータルで30回くらい話し合いを重ね、今回の選挙は行われました。
たくさんの人に知ってもらい、興味を持ってもらい、来年度のスタッフになるべく立候補してもらえたら良いなという考えのもと、やりました。
結果は今年度スタッフ4名のうち3名が立候補ということでしたが、次に繋がる濃密な議論を重ねられました。
月曜日に立候補3名によるプレゼンテーションを行いました。
(プレゼンに頭がいっぱいで写真を撮り忘れてしまいました。)
選挙管理委員会の生徒3名が一生懸命声掛けしてくれて、みんなそれぞれの活動の手を止めて、全員が一か所に集まり、立候補者のプレゼンに耳を傾けていました。(2階ロフトに於いて)
僕含めて3名の候補者が、それぞれの新田サドベリースクールに対する想い、スタッフになって取り組んでいきたい意気込み、などをプレゼンしました。
三者三様のプレゼンで面白かったですし、生徒も全員集中して耳を傾けていました。
各々のプレゼンの後には候補者に対して質疑応答の時間もありました。
「来年度スタッフになったら取り組みたいことはなんですか?」
「特技はなんですか?」
「ずっと新田サドベリースクールのスタッフとして関わってくれますか?」
なんて質問があったり、
「変顔してください。」
「髪の毛染めたことありますか?」
「初恋は何歳の時ですか?」
「一発芸してください。」
なんて質問(リクエスト)もありました。
月曜日にプレゼンが終わり、翌火曜日から投票用紙が配られ、投票方法が説明されました。
今回は、3候補の中から1人にだけ〇をつけて、得票の多かった候補者から順に、来年度の勤務日数を申告し勤務体制を決めていくという風になっています。
色々と相談しながら投票していくのかなと想像したりしていましたが、意外とそれぞれ既に心に決めた候補者がいるのか、スッと〇をつけてすぐに投票を行う生徒がほとんどでした。
開票は1週間後の火曜日という風にきまっていましたが、全員の投票が済んだので早く開票した方が良いのではないかという意見があり、早ければ本日開票作業があるかもしれません。
開票結果によっては、3人がスタッフとして働くことになるかもしれないし、2人になるかもしれません。
その結果を受けて、「あぁ、選挙ってこんなに力があるんだ。」と実感する生徒も大勢いるかと思います。
結果を受けて、また議論が生まれるかもしれないし、生まれないかもしれません。
いずれにせよ、信任投票だった前回の選挙と比べて、とても緊張感のある、そして開票後の結果がとても楽しみな今回の選挙です。
来年度は自分たちが選んだスタッフとともにスクールで過ごしていくことになりますので、より「責任」が芽生えることと思います。
自分の行動には責任が伴うんだな。
新田サドベリースクールで日々過ごすという事は「自由」と「責任」が常にセットになってつきまとってきますが、今回の選挙もまさにそれだと思います。
選挙方法についても、これだけ話し合って決めたことだから、やってみてまた何かあれば改善していくことでしょう。
主体的に取り組むからこそ見えてくるものがある。
逆に言えば、主体的に取り組まない限り見えてこない、感じないことがある。
やったらやった分だけということだと思います。
「主体性」ってホントに大事なキーワードだと思います。
選挙結果おたのしみに♪
【文 長谷洋介】