先日の日曜日に新田サドベリースクールの総会が執り行われました。
今回で3回目。
3年前に1人の生徒から「スクールのお金に関することは保護者の承認を得る場があった方が良いと思う。」との提案から、総会を始めて3回目になりました。
初回から①年間予算案②年間開校日数③開校時間④年間学費に関する4点の承認を得る様にしています。
昨年度はコロナの感染防止対策の観点から文面での承認という形をとりました。
今年は昨年度と状況が酷似していますが、広めの会場を借りてリアルに集まって総会を行いました。
総会に先立って、2月に1回スクールと保護者の意見交換会の場を設け、そこでいただいた意見をもとにして上記4点のことについて再度スクールで案をもんでいきました。
年間学費や開校時間については早い段階で従来通りで良さそうだという風になることがほとんどですが、特に年間予算については色々スクールでも案をもんだり、保護者さんからいただいた意見について検討する場面があります。
そんなこんなで総会前までにスクールの案をまとめ、まとめた案についてスクールで共有する場を設けています。
その子その子によって関心の幅に違いはあれど、ちょっとずつ自分の手の中に自分のスクールが納まっていったら良いなと思います。(自分たちのスクール活動に使うお金のことについて、自分たちが登校する日について。)
自分たちのスクールは自分たちで作っていくんだという感覚は、社会に出たときに、自分たちの社会は自分たちで作っていくんだという市民感覚の醸成に繋がるんじゃないかなと思っています。
今回の総会の進行はKくんがかって出てくれました。「1人だと心細いなぁ」というKくんの発言にYちゃんが「じゃあ私が。」とサポートをかって出てくれました。
広い会場を借りて、換気、マスク、手指の消毒、ソーシャルディスタンスなどを意識して開催しました。
都市部と比べると、山の大自然の中のスクールなので感染リスクは圧倒的に低いと思いますが、自分たちで過不足ない対策を心掛けながら日々過ごしています。
8家庭の参加があり、無事に4つの議案は全会一致で承認されました。
初めて、生徒が主体的に取り仕切った総会となりました。
大人のするそれら会議と比べると拙い部分はもちろんあれど、そういったところも省みながらちょっとずつ自分たちの形を創り上げていけたら良いのではないかなと思いました。
進行含め、総会自体の在り方も回を重ねるごとにブラッシュアップしていけたら良いなと思います。
誰のための何の会なのか。
せっかく自分たち(スクールメンバー・保護者)の時間を使って行っていくので、より有意義なものになっていったらと思います。
記憶が新しいうちに反省会をして次回以降の総会の在り方に繋げていきたいねと話しています。
総会後には、交流会を行いました。
Iちゃんを中心にお茶菓子を準備してくれました。
手慣れたもので、もう何も見ずにササっとクッキー3種作ってくれました。
新しい家庭も増えて、また新しい年度のスタートです。
文:スタッフ 長谷洋介