お魚教室

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新田サドベリースクールでは予め決まっている年間行事計画というものはほとんどありません。

日々生活する中であれがしたい、これがしたいと生徒の方から企画・計画して実行していくのが基本です。

外部から「こんなことしませんか?」「こんなことありますよ。」とかイベントのお誘いがあって、それに「いいね!」と乗っかることもしばしばあります。

今回もありがたいことに、去年度実施した「お魚教室を今年度もしませんか?」と境港の旋網漁業組合の職員さんからお誘いを受け、生徒たちも去年度の経験が楽しかったのか、「ぜひー!」といった感じで実現しました。

今回は生徒たちからのリクエストもあり、「磯の危険生物」についてのお話も聞かせてもらうことになりました。

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今回も新鮮な魚介をたっぷり持って来てくださり、それらを捌いて料理しました。

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今年はアジとホタテとエビをふんだんに使ったブイヤベースと、マグロの刺身をしました。

DSC_0074「去年やったひとは覚えているかな?」と1年前に捌いた記憶を思い出しながら、アジの捌き方を復習。

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ウロコをとって、ぜいごをとって、頭を落として、内臓をとって・・・

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「じょうずだねー!」って褒めてもらいながら、生徒たちは1匹2匹と捌いていきました。

普段なかなか魚を捌く機会は無いかもしれませんが、包丁を使って良い経験をさせてもらいました。

去年と違ったところは、捌いて出た内臓などはヒヨコの小屋に持って行って、ヒヨコにあげれたことです。ヒヨコたちは「わーい!」と大喜びで大御馳走を堪能していました。

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大きいアジはお刺身用に3枚におろしました。

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大きなクロマグロの塊を3キロ持って来てくださり、それを刺身にしました。

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どうやって切ったら良いのかな?お刺身はどういう形だったっけ?お寿司屋さんで出てくるようなやつはどうやってきっているんだろう?

そんな話をしながら、縦にきってみたり、斜めにきってみたり、包丁のスライドの仕方もギコギコするんじゃなくてスーッと引っ張るようにしたらきれいに切れることを発見体験したり。

いざ自分でやってみようと思うと「?」が生まれて、それに対して思考が深まっていくものですね。

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まぐろの感触を指で確かめたりDSC_0104

色々な形の、色々な厚みのお刺身が出来ました。

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ブイヤベース・刺身・焼き魚と同時並行的にどんどん調理が進んで行きました。

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「わたし火起こししたい!」と手慣れた感じで、紙→スギ葉→小枝→炭と上手に火おこしをしてくれたHちゃん。大したもんです。

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ブイヤベースのじゃがいもが柔らかくなるまでのタイミングでお楽しみの「磯の危険生物」のお話の時間。

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これから海のシーズンということもあって興味深々。

「あぁ知ってる!」とか「へぇ」などナイスリアクションの連続。

危険生物について興味のある男の子がたくさんいて、とても嬉しそうでした。

Sちゃんは「これから海楽しみにしていたけれど、少し怖くなっちゃったよ。」と感想をもらしていました。

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お話のあとは、お楽しみ「いただきます」の時間になりました。

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海の幸をふんだんに使った贅沢なブイヤベース。

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自分で捌いて調理した料理はまた格別なものがあるかもしれません。

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天気にも恵まれ、野外で美味しい時間をみんなと一緒に共有することが出来ました。

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講師のみなさま、素敵な時間をどうもありがとうございました。

食事中も「来年も来ても良い?」「ぜひー!」みたいな会話も聞こえてきました。

来年はどうしようか?干物が良いかな?境港に来てくれたら養殖(サーモン)の現場も見ることが出来るよ!

なんて声も。

魚の調理を通じて、魚の事、漁業の事なんかに少しでも意識が向いたら良いのかななんて思いますが、こうしてきっかけを上手に作ってくださりとても有難いことだなと感じました。

色々な分野でこうしてプロの現場の人と繋がり合っていけたら豊かな世界が広がっていきそうだなと思いました。

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世界は広くて多様で

それぞれの人生の中で色々な扉が開いていくような、そんな場所であったら良いなと思います。

本当にありがとうございました。

~おまけ~

お魚の匂いにつられてか、放課後、ニワトリ小屋にキツネが出現しました。

ヒヨコたちを愛で育てている生徒たちは戦々恐々!「キツネだー!」と「どうしよう?」「どうしよう?」と頭の中がグルグル。

1回追い払ったあとも、2回目また来たりとこちらの様子を伺っている様子。

野生のキツネを通じて色々な感情が沸き起こりました。

生徒の中には「野生のキツネをこんなに間近でゆっくり見たのは初めて」と興奮気味に教えてくれました。

ヒヨコたちはとりあえず、ヒヨコ大臣のHちゃんの家に半数、我が家に半数緊急避難することになりました。

月曜日にまた「キツネ対策」について話し合われるのではないでしょうか?

何か行動を起こすと、その行動から色々な気付きや学びが向こうからやってくる。

やっぱり何かにチャレンジするというのは尊いことです。

あぁ、毎日がドラマの連続。

1つ1つ発信共有していきたい気持ちもありますが、出来る範囲で発信していきます。

随時新田サドベリースクールの仲間募集しています。

今月は21日(日)に説明会を予定しています。

(文 長谷洋介)