薪事情

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先週の新サ会で「2020年度の薪について」話し合う機会があった。

新田サドベリースクールの春・夏・秋は割と穏やかな気候で過ごしやすいかと個人的には思っているが、冬の雪や寒さは結構なものだと思う。

現に「雪が心配」と智頭町への移住を断念する家族が過去の見学者の中に何組もいた。

新田サドベリースクールはリビングスペースに薪ストーブを設置し、暖はそこからとっている。

開校当初はストイックに薪エネルギーだけで暖を取っていたが、段々と灯油ストーブも導入され、今は薪と灯油と「ハイブリッド」で暖をとっている。

2018年度は地元の林業家が単コロ(出荷される前に切り落とされる丸太の根本部分)を持っていって良いよと言ってくださり、有難くその単コロを薪にして利用させてもらった。

去年度はその2018年度の薪が残りその薪+αでやりすごした。

今年度はそれらストックが底をつき、先週どうしようか?という内容の新サ会が行われた。

結果としては、1シーズンもつくらいの単コロを地元の林業家さんから買わせていただき、自分たちでも体験程度に木を1,2本伐って薪を作ってみる。

というところに落ち着いた。

「秋ごろに話し合って、足りないようだったら買うじゃいけないの?今話さなくてもよくない?」みたいな意見もあったが、「薪の状態で買うと、単コロで買うのと比べると値段が4倍くらい変わってくる」ということだったり、「生木だったら夏前に割って乾かしておく必要がある。」ということだったりの意見交換もあった。

当たり前のように暖をとるエネルギーがあるのではなくて、そのエネルギーがどこからどのように来るのか、であったり、どんなエネルギーを利用するのかといったことを会を通じて少しみんなで考えれたように思う。

IMG_6986そんなこんなで、地元の林業家さんのご協力の元、昨日から丸太が新田サドベリースクールの前に転がっています。

斧があるので、興味のある人は薪割りすることも出来ます。

過去には少し年齢の大きいお姉さんやお兄さんが薪割りに挑戦する姿もよく見かけました。

薪割りよりもアスレチックとして利用し、遊ぶ姿の方をよく見かける昨日でした。

昨日は14歳のSくんが先週に引き続き体験に来てくれました。

家から坂道を自転車で登ってきてくれて、ハーハー言いながら汗を垂らしながら登校してきました。

自身のマイクラのワールドにメンバーを招待したりして、交流する姿もありました。

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共通するものがあれば人と人との距離はグッと近いものになりますね。

自身で作成した脱出系のワールドやその仕組みにマイクラー達は食いついていました。

午後から「鹿の角を探しにいきたい。」とSくん。

「俺も一緒にいきたい」とTjくん。

僕も一緒に3人でサドベリーの裏山を探検に行きました。

鹿の角が落ちていそうなところはどこだろう?と3人でアンテナを張りながら歩きます。

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沢を登ったり、1本橋を渡ったり、途中ニホントカゲや沢蟹を発見したり。

鹿の足跡やイノシシのヌタバがあったり。

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途中に開けた見晴らしの良い場所があったり、赤松林があったり、まつぼっくりから赤松の赤ちゃんがたくさん生えていたり。

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ちょっと歩けば見つかるかなーと思いながら歩きましたが鹿の角との出会いは叶いませんでした。

人工物の無い、鳥の鳴き声や遠くで鹿の鳴き声を聞きながら、1時間半探検しました。

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みんなSくんからちょっとずつ刺激を受ける今日この頃です。

昨日も2時ごろから、氷オニで盛り上がりました。

みんな格好がだんだんと夏になってきました。

文:スタッフ 長谷洋介