デモクラティックスクールネットワークというものがあります。
全国にあるサドベリースクール・デモクラティックスクールが横の繋がりを持ちながら情報共有したり、総合的に情報発信していくことを目的として作られたネットワークで、2020年度新田サドベリースクールは副会員として仲間に入れてもらっています。
月に一回、正副交流会というものが予定されていて、色々聞きたいことや情報共有したいことなどを話し合います。
今まではSkypeでの交流が主でしたが、今回はzoomを使っての交流になりました。
事前にその予定をスクールで共有すると、YちゃんとTjくんが「喋らないけれど、どんなものか見ていたい。」というニーズがあったので、プロジェクターとスクリーンを持ち込んで繋げることにしました。
1時間強の交流でしたが、2人の他にKkくんとTnちゃんも参加したり、どんな風だろうと遠巻きに様子を伺う姿もありました。
全国にあるスクールのスタッフや生徒が参加していて、12か所からオンライン上で繋がり交流しました。
・コロナ状況下でオンライン開校しているスクールの様子
・スクールをスタッフの自宅ですることのメリットやデメリット
・スクールの経済状況の改善策について意見交換
・地域の人にスクールの事を知ってもらう工夫
など多岐に渡り意見交換がありました。
その間、生徒たちはじっくりと耳を傾けたり、画面越しの他校のスタッフや生徒の様子を見たりしていました。
プロジェクターとスクリーンを使う事によって、広々と相手と距離を取りながら画面を見ることが出来て快適でした。
来月も予定されると思いますが、またニーズがあればこのようにプロジェクターとスクリーンを使って交流出来たらなと思います。
個人的にはオンラインを活用した各スクールの取り組みが参考になりました。
全体で話し合わなくてはいけない議案に対して全生徒・スタッフがオンライン上で集まり議論しているスクールがあったり、オンライン上でおしゃべりしたり、ゲームしたりしているスクールもありました。
「同じ場所に集まってなんぼでしょ!」とオンライン開校とかは考えていませんというスクールもありました。
今回のコロナで色々なことを考えさせられますね。
Sくんが朝「シマヘビが溺れて死んでいた。」とシマヘビの綺麗な死体を持って来て登校しました。
朝登校してきた他の生徒たちがじっくり観察する姿があったり、ヘビを使って遊ぶグループがあったり。
Sくんは「骨格標本を作ろうかな」と色々とインターネットで検索しながらやり方について思案していたり。
僕も自分ではやりたいって思わないけれど、誰かがやるならば是非やってみて欲しい!と思い、そんなことってきっとたくさんあるんだろうなと思いました。
「自分ではよーせんけど、人がやるなら見てみたい。(一緒にやりたい。)」
そんな気持ちにも敏感でありたいなと思いました。
Kkくんが少し薪割りしてくれました。
なかなかパワーが要って大変な作業だと思いますが、Kkくんくらいパワフルになると薪も割ることが出来ます。
ちょっとの時間でしたが、やっていくうちにコツを掴んでいく様子が見てとれました。
これからしばらく単コロがコロコロしている状況が続くかと思いますが、他にも薪割りに挑戦する生徒が出てくるかもしれません。
相変わらず、アスレチック的に使ったり、椅子にしたりとそんな利用の方が多いです。
今日も午後からやっぱり恒例の鬼ごっこが始まりました。
Sくんが「グー・チョキ・パーで3チームに分かれて、グーがチョキを捕まえる、チョキがパーを捕まえる・パーがグーを捕まえる。で全滅したチームが出て時点でより多くのメンバーが残っていたチームの勝ち。」という鬼ごっこを提案してそれも新たに1回プレイしてみましたが、「氷オニしよ!」と結局いつもの氷オニを小さいフィールド、大きいフィールドでプレイしました。
Kyちゃんのこの鬼との距離感は職人技だと思います。
自分の走力と鬼との走力を計算しながら、仲間をいかに助け、鬼から逃げるか。
自分の能力を把握し、最大限活用していく。
瞬発力がある・持久力がある・平坦な道を走るのは早い・でこぼこ道でも早い・仲間と作戦を立てて救出する・隠れるのが上手い・・・それぞれ能力の違いがありながら、いかにその社会で生き残っていくか。
大げさな表現かもしれませんが、氷オニもなかなか面白くキャッチーな遊びです。
文;スタッフ 長谷洋介