映画上映会の場でお菓子を作って売ろう!と夏休み前からチームを組んで、売る品物や個数やレシピなど色々と作戦会議を重ねてきました。
上映が行われる日の数日前から新田の公民館の調理場を借りてお菓子作りに励んでいます。
奇しくも映画の場面でも「喫茶店をしたい」と新田の長老に交渉に行くシーンだったり、スクールからお金を借りて材料費に充てたりというシーンがありましたが、映画の撮影から3年経った今でも同じように新田の長老に施設利用の交渉に行ったり、スクールにお金を借りて初期費用に充てたり・・・なんてことも見られました。
3年前はスクールから借りたお金は300円と少額でしたが、今回は1万8000円を借りていたり。段々と要領も良くなってきたりしているのかなぁと思います。
月曜日から色々具体的に動き出しています。
何もないところから、1から全部自分たちで話し合い、段取りだったり、準備だったり、そんなものもやりながらブラッシュアップしている様子が見て取れます。
創造していく力
率先してやっていく子達は大変なこともあるでしょうし、それについていくメンバーもついていきながら学び感じることもあるでしょう。そうして色々なものが引き継がれていくということもあるのだと思います。
3年前に登場していた子達は当たり前ですが、3年歳を取り大きく逞しく成長しています。本当にお姉さん、お兄さんになったなぁと感心します。
鳥取の保健所に問い合わせて、簡易類似営業行為届の提出をしたり、注意点を聞いたりしながら。
いつもと違う環境で、エプロンや手袋や帽子をしたり。
気合い入れて頑張って、気持ちを込めて作っています。
保存のきくものから順にクッキー・スコーン・マフィンと作っていく計画の様です。
レシビを見ながら、これだと20個分だから5倍して・・・と材料をそれぞれ5倍して行ったり、焼き時間を見ながら「これ全部焼き終わるには何回に分けて焼かないといけないから16時くらいまでかかりそう・・・」とかそこかしこに計算する姿が見られます。
多くの大人達はそういう計算する姿を見て、「遊び(活動)の中にも学びがあって・・・」など簡単に学習指導要領のこの部分とこの部分がここに対応して・・・と安心したがる人たちもいますが、そういった側面とは別に、「新たな価値を創造する力(creating new value)」「対立やジレンマに対処する力(coping with tenshions and dilemmas)」「責任ある行動をとる力(taking responsibility)」などの2030年の未来に求められる力なんかも意識していく必要があります。(OECD Education 2030 より)
他者の気持ちに寄り添う力、協働する力、工夫、葛藤、色々なものを体験から積み重ねていく姿が見られます。
色々味とかも工夫して、喜んでもらえるように頑張っています。
結構施設にこもって熱心にお菓子作りに取り組んでいます。
お昼のお弁当は一緒に外で食べていたり。
普段とは違う活動の中には色々な気付きや刺激が散りばめられているのではないでしょうか。
今日、明日で仕上げに取り掛かっていくようです。
映画上映当日は映画はもちろん、子ども達のお菓子も是非楽しみにご来場くださいませ。
文:スタッフ 長谷洋介