大雪後の新田

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日本列島に10年に1度と言われる寒気が流れ込んでいる様です。

一昨日の夕方には吹雪の様な感じで雪が降り始め、昨日は大雪警報発令の為臨時休校となりました。

そんな大雪の後のスクールの朝はこんな感じでした。

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冬になってからは水道の元栓を閉めて帰るようにしています。
一昨日は吹雪になってから慌ててスクールを閉めて帰宅したのにも関わらず、生徒たちは冷静に元栓を閉めて、管に残った水を抜いてからスクールを後にしていました。
(去年水道管を破裂させてしまった反省からです。)
咄嗟にそのように行動できるのは普段からの習慣の成せる技なのかもしれません。
本当に感心しました。
因みに今朝の新田の気温はー15度でした。

朝スクールに登校して、ストーブに火を入れている間に、閉めた元栓を開けて、来た生徒から順にみんなが通る道の雪かきをしてくれていました。

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雪が積もるとスクールの屋根に登り始めるのは何だか恒例になってきています。
普段はなかなか登れない屋根も雪が降ると屋根の上で歩けたりもしますし、そこから飛び降りたとしても下が雪のクッションになっているので痛くありません。
一番上から滑り台の様にして滑るのも迫力があって面白いです。

朝の会にて「屋根から落ちてくる雪に埋まる危険性」について情報共有してからは、各々のペースで外で雪遊びする姿が見られました。
外に繰り出して遊ぶ子、雪が降っても我関せずと室内でゆっくりと過ごす子。
いつも通り各々穏やかで自由な時間が流れていました。

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「ハザードは取り除くが、リスクはあえて全部取ることはしない。」
という様な話が好きです。
「これは自分大丈夫かな?」と自分の能力と潜在リスクとを天秤にかけて活動が行われます。

高いところから飛び降りる遊び、だったり、木登りなんかがそうかもしれません。
木から落ちたら大変だからとスクールの周りの木を切るとか、「木登り禁止」とかにはしません。
雪の日に屋根に登るのも同様です。
リスクを感じながらも、リスクを取りながら遊びに興じます。
リスクを適切に取りながらする活動の方が楽しかったり、興奮したりします。
リスクが高いほどリターンも大きいというのはビジネスや人生の選択にも通じることかもしれません。
スクールでは遊びを通じてリスクと向き合います。

「自分だったら大丈夫」
とか
「屋根から落ちた時に助けてもらうために友達やスタッフに見守ってもらう」
とかしながら屋根遊びする姿が見られました。

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僕も一緒にドキドキしながら登りました。
最初は小屋の屋根に登り、桁を渡り、急な屋根を登り・・・というルートでしたが、屋根の上の雪を落として地面の高さを上げて、次回からは梯子をかけて登るルートが誕生しました。
梯子も直接雪の上に立てようとするとどこまでも沈んでいくので、下には面積の大きい板をかませるなどの工夫をしていました。
屋根に登るのはちょっと怖いけれど、上からの景色は格別です。
今日は晴れ間も覗き、とても静かで綺麗で気持ち良い。
それを友達と「気持ちいいね。」と共有する。

ふと、大人は雪掻きでゲンナリしてしまいがちですが、雪が降るからこその遊びや風景があったりします。

明日は県民デーということで割安で氷ノ山スキー場へ行けるそうで、計画してスキー遠足に行く事になりました。

「冬」

って感じです。
綺麗な雪を探して、シロップをかけて「かき氷」と言っておやつに食べるのもなんだか恒例な感じです。

冬は冬なりですね。

文:スタッフ 長谷洋介