電子ピアノ

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サドベリーって・・・に続く文は様々な形で形容される。

サドベリーって自由で簡単で楽なイメージがあるかもしれない。そのイメージは時にその通りで時にそうではない。

5月25日、Tちゃんが「電子ピアノを買いたい!」という提案をした。
スクールにはエレクトーンがあるが、それでは満足出来ないみたいで、電子ピアノが弾きたいという事だった。

スタッフの唯ちゃんにも相談したり、手伝ってもらったりしながら1万8000円する電子ピアノを購入したいという事だった。

ミーティングでは色々な質問などが出た後に、「Facebookなどで家に眠っている電子ピアノが身近にあるんじゃないか?」という意見が出て、Tちゃん含めて、買うより前に寄付を呼びかけてみようということになった。

Facebookで投稿して、しばらくして松江の方から「電子ピアノあります!」とのお返事があった。少し智頭からは距離があるところからの反応ではあったが、型などを調べてみるととても良い型であった。

Tちゃんはどの様に取りに行ったら良いのか、相手さんとやり取りしたり、日程調整したりとだいぶ苦労している様だった。最初は折角松江まで行くのだから遠足がてら取りに行ったら良いのかも・・・と構想していた様だが、その調整もまたTちゃんにとってみたらかなり大変な作業だったようで、側から見ていて苦労している様だった。

スタッフは唯ちゃんが主に相談相手になっていたが、よっぽど「1万8000円でポチッとした方が楽ちんだった。」と思っていたのではないだろうか。色々な寄り道や紆余曲折がありながら、9月に入ってようやくピアノを取りに行く段取りがついた。
結局は、遠足などとセットにするのは難しく、シンプルにスタッフに取りにいって欲しいというお願い・提案になってそのように決まった。

無事スクールに高級電子ピアノが到着し、時折綺麗な音色がスクールに流れるようになった。

確かにポチッとしてしまえばとても楽ちんだっただろうけれど、寄り道して苦労した分感じたことなどTちゃんの中で蓄積された経験値はあるのだろうと思う。
なんでも「まずやってみる!」という精神が大事なんだろう。
そのスイッチを何度押すか。
何度挑戦するか。
挑戦しながら、微調整しながら色々と成長していく部分があるのだろう。

なんだか少しTちゃんが大きくなったように見えた9月終わりの日。

文:スタッフ 長谷洋介

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