色んな大人や子ども達が、たまたま新田サドベリースクールという場で出会い日々を共にしています。ここに居る目的・背景・個性がそれぞれ全く違うので、意見のすれ違い(大小色んなレベルで)を見つけて話し合い・議論・対話を毎日繰り返しています。
半年ほど前に新しいメンバーが加わりました。そのメンバーはコミュニケーションに特性があって、自分の気持ちをうまく言葉で伝えられず癇癪を起してしまうことが半年程続いていました。他のメンバーからルール違反が出て、関係者とスタッフで話し合ってみたり。癇癪が起きたら、距離を置いてそっとしてみたり。癇癪が治まったら、そのことを当事者と振り返ってみたり。そんなことを繰り返していたら、ある時からパタッと癇癪が起きなくなりました。特に具体的な切っ掛けがあったわけでもないけど、『トラブル→話し合い→振り返り』を繰り返していく中で お互いに激しくぶつかり合っていたものが 研ぎそがれていて 治まるところに収まっていった感じでした。
ゆったりとした時間の中でメンバー達と過ごす中で、大人が考える問題というものは実はそれほど問題になることはなく。信頼ペースのサポート(適切な声掛けや距離)があれば、彼ら(僕ら大人にも)は自分達で解決していける力があることを教えてもらう日々です。
スタッフ 澁谷