新田サドベリースクールの運営はその全てにおいてオープンに行っています。知らぬ間に何かが決まってとか、誰かが勝手に何かを決めて・・・とかいったことはありません。
その話し合いが行われるということは事前にお知らせがあり、それに参加するか否かは生徒1人ひとりに委ねられており、「委任」という形で参加しないことはありますが、委任して決まったことにはスクールの決定として責任を持ってもらう形になります。
お金に関する事もオープンです。お金に関する作業は「会計係」というものが担っていますが、随時メンバーは募集しており、有志で作業をしています。
今年度の頭にも募集がありまして、去年に引き続き生徒からはKくんが手を挙げて作業してくれています。
スクールにおけるお金の一切の仕事を担っているのですが、毎日スクールが終わるころの現金合わせと週に1回の会計作業が主な仕事になります。
昨日はそんな会計作業の日でした。午前中小一時間ほど作業しました。
2年前からこんな形で作業していますが、「お金の収支が合わない!」なんて事態が格段に減り、お金の流れを把握しながらスクール運営を出来ることの大きな助けになっています。
「どうしたらスクールメンバーにも分かりやすくお金のことを伝えられるかな」なんてこともこの「会計係」の関心事の1つです。
最近大きな数字の足し算や引き算を勉強しているTくんも興味深げにこの会計係の仕事を観察しています。
今年度もしっかりとお金の管理をしていけたら良いなと思っています。
Iちゃんは4月に入ってから絵を描くことに一生懸命です。
1人で黙々と描いていたり、唯ちゃんと誘い合って一緒に描いていたり。
昨日は唯ちゃんに「猫を描きたい。リアルな猫じゃなくて可愛らしい感じで。」と伝え、可愛く描くコツなんかを聞いて、一緒に黙々と描く姿がありました。
自分で新しいノートも買ってきて、どんどんそのノートに描いていっています。
Tくんは竹を使った創作物作りに夢中です。
昨日は新田のおじいさんに竹を伐る許可をもらってから、竹を伐りに出かけました。
いつも同じ場所で竹を伐らしてもらっていて、慣れたもの。
Tくんの竹伐り作業にSくんとAちゃんも同行しました。
近年需要が減り、邪魔者扱いされている竹ですが、ここ新田サドベリースクールでは竹の特需です。
気軽にこうして山に入っていけるこの環境は良いなぁって良く訪問者に言われますし、実際良いなーって思います。
建物内はWiFiが飛んでいるので、いつでもインターネットにアクセス出来ますし、自然に触れたいなと思ったら外に出ればすぐに広々とした自然(山や川、田んぼや畑)があります。
実際に自分の身体を動かしてみると、感覚のピント合わせが行われます。
どうしたら上手に竹を伐れるのかな?
このノコギリはどう使うのが良いのだろう?
どっちの方向に竹を倒すのが良いのかな?
竹の重心はこっちにあるから・・・
などなどなど
インプットも大事だけれど、アウトプットもそれと同じくらい大事だなと思っていて、そのバランスが丁度良いところをそれぞれが感じて実践していけたら良いなと思います。
「なんで竹の中にはこんなきれいなものがあるんだろ?」
毎回子ども達の興味をひきます。
自然って面白い。
材料の調達も終わり、今日からまたTくんの創作活動は続いていきます。
みんなに喜んでもらうのがTくんのモチベーションの1つになっているようです。