朝いちばん、Ktくんが「緊急事態宣言が出たね。サドベリーってどうなるのかな?」と登校してくる。他のみんな緊急事態宣言が全国に出て、今後どのようになっていくのか、不安があったり関心があったり。
ずっとサドベリーは開いてて欲しいなと多分全ての子が思っていて、でも現実はどうなんだろう?この状況で開校することはどうなんだろう?というような思いもあるようだった。
13時から今後の対応(休校措置)などを話す場を設けたら、Ktくん、Kkくん、Yちゃん、Aちゃん、Tくん、Sちゃんの参加があって話し合った。
提案としては、前回話し合った内容(「自分の手の中に」)を再度、全国に緊急事態宣言が出た状況の中で話し合い、決定したいというもので、小中学校が休校の措置をとった際に新田サドベリースクールは休校の措置を取らないという可能性があるのかどうか。そうした措置を取る際のメリット・デメリットを話し合ったうえで、小中学校が休校になったらそれに準じて新田サドベリースクールも休校にしたらどうだろうかというような話だった。
今回のコロナの対応としては、感染拡大を防止する為には、みんなで足並みを揃えて感染を封じ込めるのが原始的ではあるが、今のところ一番効果的な対応であるということの確認をし、小中学校に準じて、休校とすることに決めた。
ただ、来週の月曜日には、総会議案の承認・不承認の確認をする作業を予定していたので、小中学校が月曜日から休校となっても、月曜日だけは開校したいというKtくんの提案があり、そのように決まった。
Ktくんはじめ、段々とミーティングに参加し、自分の意志を伝え、自治を行っていこうという姿勢が見え始めており、そのみんなの意識がとても頼もしく映り、そして嬉しい。
自分たちの出した結論が正しかったか、正しくなかったか、それは未来から過去を振り返った時に検証していけば良いことで、今出来ることは自分たちの目でしっかりと周りを観察し、頭で考えて結論を出していくことだと思います。
言われたとおりにやっているだけだと、振り返った時の検証もどこか他人ごとになってしまう。
たくさん考えたけれど、自分ではよく言葉に出来なくて・・・という子も、周りのみんなの意見に耳を傾けることによって、自分の思考の足しになるかもしれません。当事者意識、自分事。毎回同じことを書いている様な気がしますが、やっぱりそんな感覚が大事なんだろうと思います。
何を自分事とするか、何に当事者意識を持つか、そんな事を含めて、自分の手に徐々に委ねていったら良いのだと思います。
結論としては「新田サドベリースクールは、智頭小学校・
となりました。
下校してから、智頭小学校と中学校の休校措置の通知がありました。
それによると、「4月27日(月)~5月6日(水)までを臨時休校とする。」ということの様です。
県によって、自治体によって置かれている状況は様々で、全国で足並みを揃えながら封じ込めていくことを基本路線にしながら、自治体ごとの状況に応じた対応も柔軟に求められていて、自治体の首長さんはじめ、1人1人の民も難しい判断の連続のような感じを受けています。
何はともあれ、ちょっと長めのGWになりそうですが、今年は例年と比べると外出も自粛するような、いつもと違った時間の過ごし方が求められています。
来週1週間またスクールを開校出来る幸せを生徒と一緒に噛みしめながら、今後の過ごし方だったり、スクールで、スクールに何が出来るだろうか、なんて話も生徒と一緒に少しでも出来たら楽しいなと思っています。
文:スタッフ 長谷洋介