喫茶店をしたい!

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5月のある日、Rちゃんが何やら一生懸命仲間としんさ会の提案書に書き込む姿があった。

その提案書を見ると「新田の清流茶屋を借りて週に1回喫茶店をしてみたい。」というものだった。

コーヒーや紅茶とお菓子を準備し、100円で売り、その売り上げでまた次回の喫茶店の準備をするというもの。

最初の開始資金としてサドベリーから300円貸してほしいとも書いてあった。

「清流茶屋」とは一昨年の2016年まで新田集落NPOが運営していた喫茶店だが、2017年の春から担い手がおらず閉店状態になっている。

新田集落のHさんも時折サドベリーに来ては「誰かやる人おらんか。」とか「サドベリーで使ったりせんか。」と聞いてくれていた。

そんな状況を受けて昨年の一時期サドベリーで週に1回でもその施設を利用したりしてはどうか、みたいな話が日常会話の中にちょろっと出ていたことはあったが、実際のところは年間を通じてほとんど閉店していた。

そんな状況を知ってか、今回Rちゃんがそのような提案を出してきたのかもしれない。

提案書の中にも「新田のHさんと直接会ってお話がしたいから洋ちゃんにその場についてきてほしい。」ともあった。

5月23日(水)、HさんにRちゃんが事前に電話でアポをとり、「喫茶店チーム」と僕とで小雨の降りしきる中Hさんが待つ茶屋へと行った。

IMG_4749Hさんは、まずゆっくりとRちゃんの思いに耳を傾けてくれ、そして6歳から10歳の子どもたち7人にも分かるように言葉を選びながら子どもたちに気になることを質問してくれた。

「誰をお客さんとして想定して行うのか。」

「そもそも招待してやりたいのか、商売としてやりたいのか。」

「どれくらいの頻度で?」

「開店時間は?」

「広報はどうするのか?」

と要約するとそういった内容だったが、それについて「喫茶店チーム」も自分たちの言葉で自分たちの考えを伝えていく。

20分ほどのそんなやり取りの後、「よし、分かりました。僕の一存では良いですよ、ともダメですよ、ともお答え出来ませんので、集落全体でこのことを話し合ってみて、その結果をまたお知らせするでも良いですか?」とのことでこの日の会合は終わった。

Rちゃんも、新田サドベリーという空間から外に飛び出してのチャレンジです。

色々と考えなくてはいけないこと、行わなくてはいけないこと、気を付けないといけないこと、などが出てくるでしょう。

サドベリーの外の社会を感じながら、これから色々と感じ学んでいってほしいな、どんな風になっていくかなと楽しみです。

新田のHさんの懐が広く、子どもたちの声に耳を傾けることの出来る人だから、子どもたちもそのように提案し、行動に移したのだとも感じます。

どうなるか分かりませんが、陰ながらとても注目し、そして応援したいなと思っています。

何でもやってみながら、色々と改善していくものだと思いますから。

まずやってみようというその情熱が大事なことなんだろうと、Rちゃんの行動を見ていて感じています。