このロッジに移るときにみんなで考えなくてはいけないことの1つに「暖房」がありました。
冬この場所はとても寒くなるんです。
実は僕はこの同じロッジに過去2年半住んでいた経験があります。
そこで移った当初から「暖房をどうしようか。」と話していました。
僕の経験談もあったり、自宅で薪ストーブを使用している家庭も多かったりで割とすぐに「薪ストーブが良い。」ということになり、このロッジに適した薪ストーブを地元の専門業者さんに探してもらっていました。
そしてそのストーブがやっと一昨日到着し、昨日点火されました。
薪ストーブを組み立てるのを見ながら「あぁ、めっちゃ勉強になるなぁ。」とのつぶやきがとても印象的だったSnくん。
登場したその時から子どもたち、特に男の子たちの心を掴んでいた薪ストーブです。
もともとあいていた壁の穴の径と煙突の径が合わなかったもので、そこは僕の友人の左官さんに相談して粘土土とセメントを混ぜたものを詰め物として施工させてもらいました。
左官さんのお家にそれ専用の土を子どもたちともらいにいきました。
赤土と藁とを混ぜて発酵させているその土の独特の匂いに子どもたちも時に鼻をつまんでいました。
なんでこんな匂いがするのか、なんで発酵させるのか、いつかもっと興味関心をいだくことがあるでしょうか。
そんなこんなで煙突と薪ストーブを設置し、翌日の朝におまちかねの点火式。
ボーイズたちはさっそく炎の虜になっていました。
スギ・ヒノキなどの針葉樹と広葉樹の燃え方の違いなどにHtくんはさっそく興味深々な様子。
自分で薪を割って、その薪を暖の為にストーブにくべ、そしてそれらが燃える様を見る。
とてもとても良い体験・経験だと僕は思います。
部屋も見違えるほどに温かくなり、湿気がちなこの家の湿気も薪ストーブ効果で少し乾燥することでしょう。
来週にはこのストーブの上で温かいお茶がいつでも飲めるように大きめなやかんを買ってこようという話にもなりました。
薪ストーブの登場で幸せ度が倍増したような、そんな感じです。
厳しい冬をどう乗り越えるか、夏を越えて成長し、また冬を越えて成長出来るように。
自然の営みを体で感じながら、その経験を身体に蓄積していく。
それが将来どのように生かされていくかは今は誰も分からないことですが、確かな何かが子どもたちの身体に沈澱しているのを感じる毎日です。