さぁ 張り切って開墾するぞ!
と、耕運機を下ろしたその直後。
「シカだ! シカがいる!」のリーダーの声
なんと隣の田んぼの檻の中に雌鹿がかかっていました。
とりあえず、家に槍を取りにいって帰ってみると、子どもたちも勢ぞろいしていました。
そのまま朝の会に
「どうする?」
殺して食べる?
どうする? どうする? どうする?
みんなの頭の中をぐるぐるぐる
Smくん、Hmくん、Mpくん辺りのちびっ子チームは捌いてお昼にでも焼肉して食べたそうな感じでしたが、そこはリーダーが首を縦にふらないとそうならないような雰囲気。
僕は「じゃあ、決まったら教えて。一応槍は持ってきたから。」と言い残し田んぼの開墾作業の方へ。
かやが結構な勢いで繁茂していたものだから、耕運機を使っても難儀 難儀
そこで、コソっと(?)草を焼いてからやろうかということになり、ちょろっと草を焼いてその後から耕運機を走らせることに。
焼いたほうがそれでもちょっとやりやすかったです。
Smくん、Mpくん、Hmくんは割と積極的に開墾作業に携わってくれました。
頼もしい。
耕運機を走らせたり、クワやスコップで走らせた後の茅の根っこを掘り返してみたり。
結構な労働です。
シカの方はというと、「飼ってみる」という結論にいたったみたいでした。
「お肉食べたいなぁ」って不服そうな3人でしたが、リーダーとMkちゃんが「餌を探しに行こう」っていうことになると一緒に餌探しに行く3人なのでした。
「シカって何食べるのかなぁ」
「草でしょ草」
ってことで、みんなで草取りに
水をあげたり、下が網だと痛いからとトタンを敷いてあげたり・・・
草はふきのとうなどをあげていました。春の味覚?
最初は元気が無く、草をあげても知らんぷりだったシカもだんだん安心したのか、慣れたのか、どんな心境なのか、水を飲んだり、草を食べたり、立ち上がったり・・・
その度に子ども達は嬉しそうに、甲斐甲斐しくお世話していました。
毎日のお楽しみのみんなでお昼ご飯
そろってご飯っていうのもやっぱりいいもんですね。
ここでいろんな話が出来ます。
今日はもっぱらHmくんを中心とした足し算話でした。
家族みたいです。
今日の給食も最高でした。
・赤米ごはん
・味噌汁
・パンダ豆の甘酒ドレッシングサラダ
・つくしとカンゾウの煮物
・昨日と今朝の卵の卵焼き
パンダ豆はMkちゃんのお母さんにもらったものみたいです。
つくしは昨日子どもたちが摘んできてくれたもの。
豊かな給食です。
あやちゃん毎日ありがとう。
「お昼食べたら中で遊ぼう」と呼びかけるHmくん。
でもみんなからは「こんなに天気が良いのに中とかもったいないでしょ!」と一蹴。
結局、みんなシカと畑のところに行くということだったので、Hmくんもオセロやマイクロスクーター持参で外へ。
ちょうど良い坂道を何往復も何往復も滑っていました。
農ガールまっちゃん
まっちゃんと「昔の人は山を切り開いて、そして水路を張り巡らせて田んぼを作っていたんだよね。既に田んぼがあって、機械もあるのに、ヒーヒーいってちゃダメだよね。」なんて励ましあいながら開墾。
苦労した分だけ、手を動かした分だけ愛着が生まれますよね。
今日も鶏さん。
耕した後のミミズさんはご馳走です。
そしてそれが卵に変わり・・・
今日も大人気でした。
あっという間に2時半
結局みんな1日ずーっと外で過ごしました。
帰りの会もシカさんの横で。
ニワトリさんも参加。
今日の振り返りでもやっぱり話題はシカさんのこと。
「飼いたい。」
そんなリーダーとMkちゃんの声。
でも、大人を説得できるように真剣にアイディアを考えてこないと、新田の人は始末したいと考えていると思うよ。
明日までにどうやって飼うか、大人が納得するような案を考えてくる
ということで、この話は終了。
3時半
館に戻ってきたリーダーとMkちゃんが新田のハジメさんと遭遇。
「シカ飼いたいんですけど・・・」
「そりゃ無理じゃ。どエライ量の草を食べるぞ。餌の確保だけで大変だ。」
の一言に返す言葉が無く。
さて、どうする?
「サドベリーで殺さないんだったら、猟師さん呼んで始末してもらうけど・・・。」
の言葉にリーダーが
「僕たちがします。」
ということで、明日は今日1日可愛がったシカさんを捌いて食べることになりそうです。
心の中で「やった!」と喜んでいるのはSmくん、Mpくん、Hmくんの3人でしょうか。
明日は、シカの解体と、畑の開墾と・・・。
森のようちえんのすぎぼっくりさんも明日は新田に遊びにくるみたいです。
初めてのコラボ。
楽しみです☆