発言して勝ち取っていく

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昨日、朝の会にYちゃんがちょこんと参加していた。

「サドベリーで嫌な事があったら言って良いの?」と聞いてくる。

スタッフは

「もちろん。なんでも言って良いし、ここには「人が嫌だと思うことをしてはいけない、言ってはいけない」というルールがあるから、嫌だなぁということがあればルール違反の紙に書いてそれを改めさせることも出来るよ。」

と返答。

するとYちゃんは

「Hくんが、私とKくんが2人で遊んでいるときに、「ラブラブ~」と言って冷やかしてくるのが嫌だ。」

と具体的にその嫌な気持ちを伝え始めた。

ルール違反の紙に書く、ということだったので、それの内容を紙に書き、朝の会後すぐに、相談員さん3人(子ども2人、大人1人)含めた当事者で話し合った。

子ども相談員2人のうちの1人は最年少のAちゃんだったが、じっくりその様子を聞いていて「Hくんがごめんねって謝ればいいと思う。」としっかりと自分で考えて自分の言葉で発言していたのも印象的だった。

Hくんは最年長の男の子で、そのHくんに対してルール違反の紙を書くという事は年少の子にとってみたらとても勇気のいったことかもしれないけれど、「大丈夫 大丈夫」とこの場所はみんなが居心地よく、困ったことがあれば言って改善していくことができる場所、との認識がこの件を通じて当事者含めその周りの子たちにも伝播していったのではないかと思う。

当事者全員が揃って話をした際にも、Yちゃんはしっかりと自分の想いを伝え、そしてHくんはしっかりとその想いに耳を傾けて、申し訳なさそうな顔をして「もうしません」と返答。

「今後ももし続くようだったらルール違反の紙に書いて、どうしたら改善されるか話し合おうね。」

という言葉を最後にその会は閉会となった。

1日の終わりにYちゃんがトコトコとやってきて「もうからかわれなくなった。勇気を持って言って良かった。どうもありがとう。」と言って去っていった。

年少の子でも、年長の子の振る舞いに疑問を感じたらそれを改善させていく、年齢は関係ない、そういった積み重ねでこの場は作られていく。

朝からとても良い時間でした。