日曜日㉚ ~今年最後の日曜日は~

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みなさま

こんにちは

今年最後の日曜日クラスでした。

いつもどおりゆっくりと新田に上がってくる日曜日メンバー

待っている間に、畳の汚れ落としだったり、窓ふきなんかをして待つ僕とクノール

10時すぎごろAoちゃん、Tnちゃんが到着。

そんな折にハジメさんから檻にシカがかかってるとの報せ

みんなで「どうする?」って話に

「食べたぁい!」とまず声を上げたのはAoちゃん。

「私も」とTnちゃんが続く。

「でも食べようと思ったら殺さないといけないよ」と僕。

ちょっと躊躇う2人も「殺して捌く。」とのこと。

(日曜日の女の子はそういったことからは遠いかな・・・と思っていたので意外でした。僕はすっかり、今回は他の猟師さんにお願いするものと思っていましたから。)

「まぁ、まず見に行こうか」ということに。

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2歳の雌鹿でしょうか。

「かわいい」「かわいそう」

必死に言葉を探して、声に出しているような、そんな声が聞こえてきます。

現場を見たあとで改めて確認

「どうする?」

「殺すのは嫌だけど、食べたい。」

二律背反する答えが返ってきます。

誰だって、殺すのは嫌。生きている命を自分の手で断つのは、とても大きな事。

でも、自分が生きているということは、他者に生かされている。

そういう本質的なものは、こういった体験で色濃く感じるもの。

色々逡巡した挙句、「捌く」ということに。

家に槍を取りに帰っている間に、NrちゃんとKtくんもやってきました。

Nrちゃんは一緒に行く!Ktくんはクノールとパンを買いに行くとのこと。

(これもちょっと意外でした。)

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槍を持って近づく僕に、当然のように逃げようとするシカ。

近づいては逃げる、近づいては逃げる

そんなやり取りを数分行った後でしょうか、不思議とシカは自ら槍の方に、まるで諦めました、ひと思いに突いてください、とでも言うように喉元を僕に見せる。

不思議とそんな瞬間が訪れる。

たまたまなのかもしれないし、僕の一方的で主観的な感じかもしれないが、この時もそうだった。

突いた時に、一声鳴く、その声が山に響き、そして子どもたちの耳にも響いた。

血を流しながらゆっくりと死んでいくシカ。

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Nrちゃんは怖いからと助手席に

AoちゃんとTnちゃんはシカと一緒に荷台に乗って帰る。

「歩いて帰っても良いんだよ。」

と言っても、シカと一緒に荷台に乗って帰ると言う。

僕も二十歳の時に訪れた兵庫県の農家研修で同じような経験をしている。

その時の僕には、歩いて帰るという選択肢は無く、軽トラの荷台に横たわる僕の隣には2体のシカの死体が横たわっていた。

当時の僕は、「日本にもこのような日常がまだあるのだ。」と心をワクワクさせた。

同じような気持ちが今日の女の子たちにも流れたのかしら。

「こわい」

という3文字の言葉を使って表現するのがやっとだったけれど、きっとそれ以上のものを体で感じたのではなかろうか・・・。

僕が、川で冷やしながら、シカを捌いている間に、クノールと一緒に火おこししたり、お昼ご飯を食べるメンバー。

1時頃

一番手っ取り早い、背肉の部分を輪切りにして、火で炙って食べることに

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Ktくんいい笑顔するなぁ~

こういうアウトドア系は新田boysにとってはキャッチーらしく、ロッジから降りてきて一緒に時間を過ごす。

(新田boysは火おこしやシカの解体に積極的に関わってくれました。)

みんな「美味しい 美味しい」言って食べていました。

結構好き嫌いの激しいAoちゃんも

「私、シカ肉好き」とか言いながら食べていました。

そんなこんなで、その後は、焚き火をして語るKtくんや館の周りでかくれんぼする女子たち

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クノールが持ってきたソリに夢中になるAoちゃん、Tnちゃん、Nrちゃん。

朝の時点では、みんなでボチボチと大掃除でもしようかなと思っていたのですが、シカの登場で一気に僕の頭の中のシナリオが変化しました。

大掃除のつもりが、朝9時~10時の間にした小掃除で終わってしまいました。

それでも、気になっていた障子の穴は無くなり、畳や机の汚れも落とし、窓も拭いて、ちょっと気持ちがスッキリした僕です。

子どもたちの中にも、ちょっとずつ新田の施設なのだからキレイに使わなくちゃという意識が芽生えているように感じています。

(個人差はありますが・・・)。

そんなこんなの今年最後のサドベリーでした。

みなさまいつも応援してくださってありがとうございます。

とりあえずやらなきゃ前に進まないと、エイッと勢いよく始めた週末型新田サドベリースクールですが、おかげさまで無事年越しを迎えれそうです。

ありがたいことに、当初の予定通り来年度からは毎日型の新田サドベリースクールもスタートをきれそうです。

最初から理想的な環境でスタートは出来ませんが、少しずつ、子どもにとって、保護者にとって、スタッフにとって、地域の人にとって良い環境を創っていけたらという想いでやっていきます。

変わらずの支援をいただけたらと思います。

みなさま 良い年をお迎えください。