「遊ぶ」「楽しむ」 土曜日クラス

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「関わり方」

子ども同士の関わり

大人と子どもの関わり

新田サドベリースクールにやってくると誰もその子に「あれしなさい」と「やるべきこと」を提示することはない。

「あれしよ」「一緒にしよ」と声をかけられることはあるかもしれないが、かけられないこともある。

自分でその環境に身を置き、自分は何をしたいのか、何をしようかと考えることからスタートする。

子どもは(概して年齢が小さければ小さいほど)すぐにその場に適応していく。

まず観察し、自分はここで何をしたいのか、何をするか、誰とするか、自分の気持ちに従い行動していく。

大人はというと戸惑ってしまう人がいる。

私はここで何が出来るんだろう。

例えば「スタッフ」として子どもと関わろうと思うと、「自分が子どもたちにやってほしい。」「こう振る舞ってほしい。」「こういう時間の過ごし方をしてほしい。」というその人の価値判断でもって子どもたちに誘導的な声掛けをすることもある。

「サドベリースクールだから子どもの主体性に任せるべきだろう。」と自分は息をひそめ、子どもが自分にアプローチしてくるのを待つ人もいる。

「暇だな」「何していいか分からない」なんてことに悩んだりする。

(子どもの中にも「洋ちゃん暇~」と声をかけてくる子もいる。)

土曜日クラスにスタッフとして入り関わってくれているちゃっしーは全国のプレーパークの事例について研究したり、実際に足を運んで現場を見たり主催者と話をしたりと子どもの居場所について真摯に考え向き合っている大人だ。(と僕は思っている。)

この4月から土曜日スタッフとして現場に入り、「自分もかねてからやってみたい、トライしたいと思っていた遊びがあるんです。それをこの土曜日にちょっとずつやっていこうと思います。」と先週くらいから色々と道具や備品を車に積めこみ参加してくれている。

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昨日はブルーシートでウォータスライダーを作って楽しんだ。

ゲリラ的に行ったので、しかも小雨も降っていたので、「水着が無いから」「着替え持ってきてないよ。」と子どもたちからの声も聞こえ、びしょ濡れになりながらウォータースライダーをしたのは近所に住むTくんとちゃっしーと僕の3人でしたが、それでも近くまで来て様子を見る子がいたり、建物の中から「何してるんだろう」と覗く子がいたりでした。

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家から水鉄砲を持ってきていたHくんですが、ホースから無限に出てくる強烈な水に撃退されていました。ホースもとても楽しい遊び道具の1つになっていました。

Hくんは着替えも無いのに水遊びに参加。

水をかけると「おーい!」と怒っていましたが、共に濡れながら水遊びを楽しみました。

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水で冷えたあとは、Nちゃんが朝から楽しんでいた「たき火」スペースに移動し、「温まる~」と言って冷えた体を温めました。

ちゃっしーが「5寸釘からナイフを作るのやってみたい」と「5寸釘ナイフセット」を道具箱(遊びの道具箱)から取り出してきて、Nちゃんのたき火スペースに釘を放り込み、トントンカンカンし始めました。

すぐにTmくん、Tjくん、Nちゃんが反応し「僕も(私も)やってみたい。」と参加。

ちゃっしーも初めて、みんな初めてでしたが、トントンカンカン即席の鍛冶屋さんが始まりました。

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空気を送って火を起こしてみたり、たき火スペースじゃちょっと難しいなと七輪にチェンジしてみたり。

叩いた釘が曲がる子がいたり、まっすぐの子がいたり、金床が動いてしまうのでインパクトで打ち付けてみたり(それでもやっぱりすぐに抜けて動いてしまったり)・・・

「ナイフを作る」という1つのことに対してもたくさんのプロセスだったり、それぞれの課題が見つかったりでとても面白かったです。

もっと切れるようにしたいと質を追求するTjくんなんかは「どうしたらもっと切れるようになるのかな」なんて考え、出てくるたくさんの課題に向き合っている感じがしましたし、

Nちゃんは全然まだ刃がついていないけれど釘がナイフっぽい形になったことに満足して「やったー!出来た!お父さんにプレゼントしよ。」と言っていたり。

同じことをしていても、それぞれがそれにとりくむ眼差しによって全然景色は違って見えて、それが良い悪いでなくて同じ場で同じ時間を共有出来てみんなが「楽しいな」って思えて良かったなと感じました。

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同じゴール(到達目標)を設定するとそこに優劣が生まれて、劣等感を抱いてしまうことになる子も出てくるかもしれないが、切れるナイフを作るために苦心する子もいれば、トントンカンカンして楽しかったなとそれで満足する子もいる。それぞれがそれぞれに感じたように「5寸釘」に向き合って過ごせばそれで良いんだなと感じました。

(そもそも「5寸釘」に参加していない多数の子もいますし。それはそれでその間その子にとって「面白い」時間が流れていて、その時間もその子にとってはとても貴重な時間になっていたかもしれないし。)

帰りの会で「来週もウォータースライダーと5寸釘ナイフするよー。濡れたい人は水着と着替えと持ってきてねー。」と声掛け。

来週はどうなるでしょうか。楽しみです。

「よく分からんな」と思っても「バットを振ってみることが大事」だと思っています。

「空振りの中から色々なデータをとることが出来る。ただボールを見送ってはダメ。」昔読んでいた野球漫画に描いてありました。

「関わり」も色々トライしてその中から自分の関わり方が見えてくるんだと思っています。

それは現場のみで培うことの出来る「現場力」だと思います。

子どもも大人も時に「どうすれば良いのか分からない」という場面に直面することでしょう。その時にはトライすることです。

色々なトライの仕方があるでしょう。

トライ&エラー

その繰り返し。

人生もそんなもんかもしれません。

新田サドベリーのメンバーはそんなことを常日頃繰り返しているのだと思います。

「まずやってみる」

大学時代の学部のキャッチフレーズでもありました。

ちゃっしーが放課後の振り返りで「めっちゃ楽しかったです!」と満面の笑みを浮かべて語ってくれました。

それがなんだかとても嬉しかったです。

子どもも「楽しい」

大人も「楽しい」

みんなが「楽しい」空間だったらそれはそれが一番良いことなんじゃないでしょうか。

 

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