たまにはお出かけも

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
LINEで送る

日本で16年ぶりに開催というボルダリングのアジア選手権が鳥取県で開催!

こんな贅沢なことがあるのかと、子どもたちともその話をしていたら、何人かの子どもたちがその話に乗っかって来てくれました。

「サドベリーの中で過ごすのも楽しいけれど、行ってみようかな。」

「○○ちゃんが行くなら私もいく。」

「どうせ(サドベリーに)いても中でゲームしてるくらいだったら行ったら楽しいよ。」と友達に声をかけて誘う姿だったりとかで、結局8人の子どもたちと一緒に先週の金曜日、ボルダリングのアジア選手権に行ってきました。

特に「ボルダリング」「アジア選手権」「16年ぶりの日本開催(しかも鳥取県で)」「世界のトップアスリート」「今度のオリンピックに出場する選手が間近で観れる」というワードにひっかかるわけではなく・・・

「仲良しでお出かけ」とか「たまには外へお出かけしたい」とか「途中でコンビニでおやつ買える」というところに魅力を感じてのお出かけだったかもしれませんが、それでも金曜日にボルダリングのアジア選手権決勝の観戦に行ってきました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA途中公園でお弁当を食べたり、コンビニによっておやつを調達したりしながら、山の中にある新田サドベリーから90分くらいかけて会場にたどり着きました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

子どもたちは、車内でのおしゃべりだったり、途中の公園でのお弁当だったり、会場に着くまでの道中だったり、どこでも楽しめるもんですね。

友達と一緒っていうのは、何より良いものです。

友達と一緒だったら何をしていても楽しい。そんなものなのかもしれません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

会場に着くと、前日までの競技のスピード(どれくらい早く壁を登れるかを競う競技)の壁があったりしてテンションも上がってきました。

せっかくだったので集合写真をパシリ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

倉吉のゆるキャラ「くらすけ」くんとも適度に絡み、いざ会場入り

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

アジア選手権ということもあって、普段鳥取ではなかなか味わえない(と思う)、なんというかワールドスタンダードのような環境(体育館にパイプ椅子ですが)・雰囲気が会場を包んでいました。(観戦無料というのが素晴らしい。しかも駐車場も無料。さすが鳥取県!)

子どもたちは空いた席に陣取り、決勝前の選手紹介・競技紹介などに見入っていましたが、「2階席で観れないのかな」と言い出す子たちがいて、係の人に聞いてみたら「大丈夫ですよ。」とのことで、2階へ移動。

2階の方が全体を観れて、良いなと思ったのでしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

写真じゃ伝わりませんが、会場にはポップな音楽と共に実況があり、結構ノリノリな雰囲気。

子どもたちも音楽に合わせて踊る子がいたり、自然と心も身体も軽やかに。

男子の決勝が始まり、6人のファイナリストが順に4つの課題壁に挑んで行きます。

僕含めて、ボルダリング競技を観戦するのはみんなが初めてだったので、みんなが同じ感覚で競技を観戦出来たような感じでした。

「あー1人ひとり順番に壁を登っていくんだな。」

「4分の間に登り切れれば良いんだな。」

「4分の間に何回でも挑戦できるんだな。」

とか見ながら、実況を聞きながら、みんなで競技内容を確認していく様も見ていて面白かったです。

なにぶん、みんなが素人ですので、「最初の競技者が選んだ壁を、後に続く5人が登っていくのかな?」→「いや、違うでしょ、最初から上る課題壁が決まっているんでしょ。」というような≪いったいこの競技はどういうものなんだろう?≫という子ども同士の探求であったりとか、アスリートが壁を登っていく様を自分と照らし合わせながら、手に汗握りながら応援する様であったり、6人のファイナリストの中から、自分たちのお好みのアスリートを探して応援してみたりとか、そんな様子が見ていてとても面白かったです。

行く直前まで、行くことを渋っていたKくん。

(この遠足が決まった後で、「行かないチームは残ってたこ焼きパーティをしよう」と決まり、「ボルダリングじゃなくて、僕も残ってたこやきパーティが良い。」という様な事がありましたが、Yちゃんが「一緒に行こうよ!」と誘ったり、「たこやきチーム」の男の子が「行っておいでよ。きっと楽しいよ。」と背中を押したり、でなんだかんだで、結局Kくんはボルダリング観戦に参加。)

普段から体が動かすことが楽しかったり、運動神経抜群な彼は、やっぱり生のアスリートを観ていても、この壁は「あー登って、次はここに手をかけて」とかアスリートの姿に自分を重ねて、一番熱心に観戦していたと思います。

行くまではなんだかめんどくさかったり、気が乗らなかったりしても、行ってみたら楽しいみたいなことはよくあります。

大人の僕としても、新田にて楽しく安心して過ごすのも良いけれど、たまには外に出て刺激を受けたり、(自分にとって)未知なものに触れてみたり、というような事があったら良いんじゃないかなと思ったりすることもままあるので、今回8人の子どもたちと一緒にボルダリングの競技の観戦が出来て良かったなと思いました。

子どもたちも面白かったみたいで、3時過ぎから5時まで男子決勝を観戦した後も、「この後の女子の決勝も見たい!」と盛り上がりました。が、帰りの時間がとても遅くなってしまう子もいたり(汽車の乗り継ぎの関係で)で、今回は当初の予定通り5時に会場を後にして、7時に智頭駅に帰ってきました。

満足感の高い遠足だったと感じましたが、子どもたちには何がどれくらい残ったでしょうか。

今月末は全員で姫路セントラルパークへ遠足へ行く予定になりました。

たまには外へ行って、非日常感を感じるのもありだと思いますが、今後の子どもたちの様子も楽しみです。

「楽しい」毎日を積み重ねていきたいものです。

(文 長谷洋介)