みんなの自由を大切に。

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『子どもの自立を育てる学校は、子どもたちの自立を認めることでしか目標を達成できない。自由は分割できないものである。そして人間は自由であるか自由でないか、どちらかでしかない。子どもたちはこのことを明確に理解しているのである。デモクラティックな環境を表看板にしていても、そこに権威主義の部分が少しでもあれば嘘はすぐバレる。子どもたちは直ちに感知してしまうのだ。「ポスト産業期の学校」とは、子どもたちが常に、自由で自立的であることによって自由と自立を学ぶものでなければならない。』(ボストン・サドベリーバレースクールの創設者、ダニエル・グリーンバーグ氏の著書より)

このグリーンバーグ氏の言葉は、サドベリースクールのメンバーひとりひとりが常に意識していなければならないものだと思っています。

「わたし」が、あることについて「それって、全然良くないと思う。」と感じる自由があるということは、「あなた」にも同じことについて「それって、すごくいいと思う。」と感じる自由があるということ。

つまり、お互いの自由をきちんと保障していくと、良い/悪いの判断をする必要はないということがわかってくるし、けんかをする必要がないということがわかってきます。

誰もが、自分にとっての「正しい」「心地いい」を選択しながら日々生きているのだということがわかってくると、それぞれの「正しい」「心地いい」を尊重しようという意識が育ってきます。

それこそが、サドベリースクールの目指すところのひとつだと、私は思っています。実際、開校から少しずつ努力を重ね、新田サドベリースクールはとても居心地のいい場所になっています。みんなが好きなことをしながらも、困ったことや嫌なことはきちんと伝えあい、そこからまた新しい人間関係を作ってゆく。ひとりひとりがお互いの自由を尊重する空気が、新田サドベリースクールの毎日を満たしています。

「あなたのことを思って」「あなたのことが心配だから」という口実で相手を制約したりされたりすることなく、誰もが十分に自分の思いや存在そのものを表現できる世界。

年齢や性別、もって生まれた性質や条件などによって差別されることなく、誰もが平等に発言や活動の機会を与えられ、平等に資源を利用でき、平等に尊厳を認められ、不安や恐怖を感じることなく存分に自分らしくあれる世界。

そんな世界を創るメンバーとなっていくために、サドベリースクール/デモクラティックスクールは子どもから青年時代を過ごすのに理想的な場所だと思っています。

by さとちゃん

 

 

 

 

 

 

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