こんなことがありました。
新田サドベリースクールではスクールの予算を使う時、スタッフに引率をお願いしたい時、などスクール全体に関わってくるようなことは新サ会(全体ミーティング)の場で諮って、合意形成を行います。
ある1人の生徒が「○○ちゃん、○○ちゃん、○○くん、○○くんと一緒にスキーに行きたい。サドベリーからさとちゃんに引率してもらいたい。活動費からスキー場までのガソリン代1500円を出してほしい。」
というような提案がありました。
それに対して、「なんで特定の5人だけで行くの?」「それだったらサドベリーで行かずにプライベートで行ったらいいじゃん。」
というような反対意見がありました。
「サドベリーから1500円って書いてあるけれど、スタッフのリフト代はどうするの?」「さとちゃんが引率でいなくなったら、ロッジのスタッフは1人になるけれど、代理はどうするの?」などの質問もありました。
1回目の話し合いではそれらについてもっと詳しく計画を立ててから再度また提案するとなりました。
2回目の話合いでも、
「サドベリーで行くのであれば、全体に行きたい人を募ってから計画してほしい。」
→「行きたい人全員で行くのではなく、このメンバーで行きたい。」
などの意見の交換がありました。
それぞれの意見を表明しながら、双方の意見を聞きながら、どうしたらお互いが納得するポイントに話を落としていけるかなど調整を試みる生徒がいたり、とても見ごたえのある議論が繰り広げられました。
それぞれがしたいと思う事(それが5人でも2人でも1人でも)を、スクールとして応援していけるような環境になったら良いなという感じはあります。
スクールの予算を使って、それぞれ個人が(グループが)活動を行いたいということだったら、他のメンバーが納得するような形で交渉する必要も出てきます。
それだったらプライベートでするかという風に思い至ることもあるでしょうし、それだったら、自分たちで稼いで活動資金を捻出するかというふうに思い至るかもしれません。
何にせよ、今回のこのスキーに関する議論はとても興味深いものだったように感じています。
ちなみにこのスキーに関する議論の結果は月曜日の新サ会で出たようで、僕は当日休みだったのですが、少し見たり聞いたりしたところでは、結局全体でそのスキー遠足に行きたい人と声をかけて、希望者全員(生徒7名、引率さとちゃん)で行くことになったようです。
サドベリーからは活動費ガソリン代1500円、さとちゃんのリフト代3500円は講師料から捻出することになりました。
お留守番チームは僕がロッジでスタッフとして入る(1人)ということで落ち着いたみたいです。
今後も似たような議題は出てくるかと思います。
(ダンス部でダンスの講師を呼びたい。その際、今のダンス部だけに教えてもらいたい。など)
大事なのはその都度一生懸命話をし、その時のベストな選択をしていくことだと思います。
【文 長谷洋介】