「楽しい」「心地良い」を形にしていく

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毎週水曜日の午前中は山郷小学校の体育館を借りて活動させてもらっています。

体育館へ行って広くて平らなところで身体を動かして遊ぶ生徒もいれば、「今日は行かない。」とロッジに残る生徒もいます。

そんな風に過ごす水曜日の午前中ですが、この前の水曜日は体育館へ行くと手を挙げた生徒が3人でした。

「こんなに少ない人数で体育館へ行っても面白くない!」「みんな行こうよ!」

とパソコンの前に陣取る生徒やソファでゲームをしている生徒に呼びかけるSちゃん。

「みんな何しにサドベリーに来てるの?」「ゲームしに来てるの?」「ゲームなしにしたい。」「ゲームが無い頃のサドベリーの方が楽しかった。」

「洋ちゃんも一緒にみんなを誘って。」

「みんな体育館へ行こうよ!」「大勢で行った方が楽しいよ。」

今までそんなにみんなを巻き込んで・・・という風なことをあまりしてこなかったSちゃんが珍しく、粘り強く、しつこく1人1人に声掛けしていました。

結果11人の生徒が体育館へ行き、3人の生徒が残って活動という風になりました。

Sちゃんの声掛けの間「週に1日はゲームやパソコンの無い日を作ろう。」とか「そもそも週に1日くらいノー電気Dayにしても面白いかもよ。」なんて話があったりもしました。

実際どのようにスクールが動いていくかは分かりませんが、話を聞いていくと、Sちゃんはみんなで「楽しい」想いを共有できるような、そんな一体感が欲しいのかなという風にも感じました。

去年度までいた年長男子が抜けて、ちょっと雰囲気も変わったスクール。

その年長男子が醸し出していた、いざという時に生まれる一体感みたいなものをSちゃんが代わりに担おうとしているのかなとも感じました。

2年位前にも「週に2日はゲーム無しの日を作りたい。」という提案に対しての話し合いの場がありました。

それぞれが感じる「楽しい!」「居心地が良い!」と思える環境をいかに他者とすり合わせながら実現していくかというのは、実社会にも通じることの様に感じます。

出来ることはどんどん実現させていったら良いと思いますし、「こうすれば良いんじゃないか」と突き進んでいく先にそれでは困るという人たちの声が聞こえてきて、それが課題として生まれ、その課題に向き合う事になる。

どうしたら日々充実した時間を過ごせるだろうか、そんな「コア」なところをどんどんその人の立場でもって突き詰めていくことの出来る環境なんだろうなと感じています。

今まで「こんなものかな」と思っていたけれど、実際ちょっと動いてみたら違ったという体験もするだろうし、そういった環境だからこそ生徒の創造力(クリエイティビティ)が育まれるように感じます。

常識を打開していく力

環境をより良く改善していく力

そんな挑戦を小さくでも大きくでもしているのに接すると嬉しい気持ちになります。

昨日はCちゃんが朝来てから、来る人来る人に「ねぇみんなどこか行こうや!」と声をかけて、みんながそれに「いいね」「いいよ」「どこへ行く?」と呼応。

結局11時に新田を出発して鳥取のコカ・コーラウェストパークへ行ってきました。

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滞在時間は2時間半くらいですが、そこでお弁当を食べたり、アスレチックで遊んだり、かくれんぼをしたりとみんなが身体を使って楽しく遊んでいました。

IMG_4815それぞれがそれぞれ自分の時間を過ごすのももちろん良いけれど、たまには全体で同じ時間を共有するのも望んでいるのかもしれません。

「それぞれの時間」

「みんなとの時間」

色々な時間の折り合いの中で日々のスクール過ごしています。

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昨日も良い天気でした。

どんどん自由にのびやかに自分と向き合い、自分を大事にしていってもらいたいと願っています。

今回の遠足を受けてKくんは「次回はみんなで北海道(回転ずし)に行きたいな!」と言っていました。

どのようになるかは分かりませんが、「いいね!」をどんどん増やしていけたら良いなと思います。

自分の人生に「いいね!」

ずっとずっとそんな風に過ごしていけたら良いんじゃないかと思います。

【文 長谷洋介】