ぼくの わたしのスクールとして…

01CF313D-D123-4682-961F-0FFD6A83BA6E
LINEで送る

毎日クラスが始まって5年目、この新年度がスタートしてから、見学・体験希望と すでにたくさんの方がスクールへと来てくださっています。

⚫︎保護者さんが元々、デモクラティックスクールや多様な学びについての興味・関心をお持ちのご家庭、

⚫︎森のようちえんなどで主体的活動を積んでこられ、次のステップとして候補のひとつに、というご家庭、

⚫︎今通っている小学校や中学校とはまた別の場を探してというご家庭、

みなさんそれぞれ、さまざまな背景をお持ちですが、

◉デモクラティックスクールってどんなところなんだろう?

◉どんな子たちが通っているんだろう?

◉どんな事をしてどんな風に過ごすんだろう?

一度見てみたい話を聞いてみたい、というようなことで来校いただくことが多いように思います。

————————-

ここで簡単にながれを説明しますと、初めての来校は、[ステップ1]として、入学対象年齢のご本人と保護者さまご一緒での見学になります。

こどもさん自身に、新田サドベリースクールの空気を体感してもらうことを大切に、普段の活動の様子を見ていただいたり、実際に一緒になにかをしたり、気になる点や分からないことの質問を受けたりします。

その上でご本人が希望した場合、[ステップ2]として、こどもさんのみでの体験入学となります。

——————–

スクールではこのところ、見学に来た子を活動に誘う様子がそこここで見られたり、保護者さんとの会話を楽しんでいる子もいたりと、来校者さんとの関わりに関心を持つ生徒が増えているなという印象があります。

7F2A8824-07AC-4F53-9FD0-8906E5F1D002

背景には、『体験に来たとき、ひとりで寂しかったんや。だから、来た子には優しくしてあげようって決めてるんや』というI ちゃんの話や、

『放っておかれてる感じが、無視されているみたいですごく居心地が悪くてイヤだった』そんな体験時に抱いたというCちゃんの気持ちがあるのかな、とも想像しますし、

もしかすると、今年度 スクールで共有し合った、仲間を増やしていきたいね♪という気持ちが どこか作用しているのかもしれないな、とも思ったりします。

いずれにせよ、これまではスタッフにお任せ〜という感じのあった見学・体験・視察の方の迎え入れが、スクール全体での雰囲気になってきているのかなと感じています。

先日の見学訪問では、いつものように始まったカードゲームのながれのなか、『あっ!みんな名前言わな誰が誰か分からんから、◯◯ちゃん(見学の子)困るやん』と C ちゃんの声掛けで 自己紹介が始まり場が和む、というような場面がありました。

また別の見学訪問では、スクールの案内や説明中、ご家族が落ち着いて時間を持てるようにとお預かりした末っ子さんのあかちゃんと、生徒たちが代わる代わる相手しながら過ごすという場面もありました。

33A8B5BD-2946-41E8-B8FE-DF8145901AE8

『せっかく見学に来てくれるんやから、ここを気に入ってもらいたいし楽しかったって思ってもらえるようにしたい』といった声や、その為には『ロッジの案内を、自分たちがするとか(どうだろう)?』という具体的な案も生徒から聞かれます。

(それらの声が実際にどうなっていくかはまだまだ未知数ですが…)

そんなやりとりから、通っている生徒たちが、心から楽しいと思える場所  安心で安全で心地良くいられる場所 ’ 、そこに、“自分たちの自慢の場所という言葉も加わっていくのかなと、そんなことを感じたりもしています。

66B81476-B180-4436-8CE1-5461245BF8F0

月曜には、オルタナティブスクールの開校準備をされていらっしゃる方の視察訪問もありました。今週は、見学・体験と、さらに続いています。

前回のようちゃんの記事にあるように、[それぞれの時間]と[みんなとの時間]、[スクールの1日1日]と[生徒ひとりひとりの1日1日]。

日々日々丁寧に関わり合いながら、バランスを取りながら。

いろいろな方とも繋がって 輪も広がることで、ひとりひとりとしても、またスクールとしても、枝葉をしなやかに広げていければいいなと思っています。

【文・スタッフ松本雅子】