新田サドベリースクールでは毎日自由な時間が流れています。
最近は外に出やすい陽気だからか、外で氷オニが流行っていて大人数で走り回っては大いに汗をかいています。
家から勉強道具を持って来て静かな部屋で自習している姿や、ipadを使って絵を描いている姿も見受けられます。
お気に入りのドラマを携帯で見ている子や、ダンス動画を流して仲間とダンスをする姿も見られます。
友達を誘ってボードゲームなどに興じる姿もありますし、マイクラで盛り上がるグループもあります。
それぞれがそれぞれの過ごし方をしていますが、スクールの活動費を使って活動ということになると、全体の合意が必要になってきます。
新サ会(新田サドベリー会議)と呼ばれるミーティングで、自身が行いたい活動とそれに伴う予算などをプレゼンします。
先日は仲良し女子グループで「USJに行きたい」という提案がありました。
1.5デイパスを使って、宿泊を伴う計画でした。
チケット代が大人料金が12000円程度、小学生料金が8000円程度でした。
(その他にも交通費やガソリン代、スタッフ宿泊引率代なんかもあります。)
発表が終わって
「私も行きたい」「僕も行きたい」
というその計画に便乗したい意見だったり、スクールの活動費を生徒が平等に使えた方が良いのではないだろうかという意見だったり、あまり予算を使いすぎると後半やりたい活動が出来なくなる可能性があるのでないだろうかという意見だったり
限られた時間の中で様々な意見が飛び交いました。
会の後半からスタートした議論だったので、20分ほどその事について話し合って、規定の時間がきました。(会は60分で終了にしましょうというルールがあります。)
提案者グループ内でも意見が割れたり、意見に対する根拠があいまいだったりするところが見受けられたりしたこともあって、その日は一旦そこで議論はお預けとなり、ちょっと時間をおいて、頭を整理したり、情報を整理して、次回以降また話し合うということになりました。
翌日以降も、会とは別の日常の時間の中でUSJについて話し合う生徒たちの姿が見られました。
意見が対立した時に、もしくは様々な見解や立場の人たちが出てきたときに、どのようにそれらに向きあい、折り合いをつけていくか。
面白いところだと思いますし、醍醐味でもあると思います。
課題が出た時にどう解決していくか、課題解決能力を「USJ」を通じて大いに育んで欲しいと思います。
一緒に生徒の想いを実現していけるように伴走していきたいです。
どうしたらやりたいことが出来るかな
限られた環境の中で当事者で頭をひねらせています。
この場が、生徒にとってやりたいことが出来る場、挑戦したいことに挑戦できる場であって欲しいと思っています。
文: スタッフ 長谷洋介