新田サドベリースクールではあらかじめ決まったカリキュラムというものがありません。
算数を勉強したいと思ったときに勉強し、本読みたいなぁと思ったら本を読んで・・・とその日、その時、その子が「したい!」と思う活動をし続けます。
見学等に来てもらった家庭にたまに「何か勉強したいとなったときに、ここで勉強する環境が無かった場合どうするんですか?」
と聞かれることがあります。
その答えとしては、どこか違う場所で勉強しようと思ったらそうするでしょうし、新田サドベリースクール内でその勉強をしたいと思ったときには、どうしたらその願いが叶うか考え、行動する。
です。
例えば、今年度の例でいえば、「韓国語の勉強がしたい。」という声があがり、スクールのFacebookで投げかけてみようという風になり、幸運なことに何人かの人からお返事をいただくことが出来ました。1人目の韓国語の先生の引っ越しの関係で、韓国からの留学生が先生になってくださることになりました。
今日で3回目の授業ですが、活気良く授業が行われている感じを受けます。
韓国語の授業のケースは運良く、自分たちが「学びたい(やりたい)」と思う事が形になったケースかもしれません。
この例に限らず、自分が「学びたい(やりたい)」と思ったときに、具体的に浮かび上がってくる課題について、自らそれを捉え、乗り越えていく経験は、ただ単に受け身に知識や技術を習得していくプロセスと比べて、沈殿していくものの質は異なったものになっていくのではないかと思っています。
学びについても、遊びについても、日々のどんな活動であっても、生徒自身が満足感を持って、時間を過ごしていけたら良いなと思っています。
その為にスタッフとして、どうあるべきか。
「やるべきこと」と「やるべきでないこと」、「言うべきこと」と「言うべきでないこと」その寄り添い方が一番重要なポイントであり、難しいところであり、そして奥深いところだと感じていて、そして生徒たちがキラリとする瞬間に立ち会えることが至上の喜びだと感じています。
文:スタッフ 長谷洋介