価値付けをせずに見守る

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こんにちは

智頭はここ最近秋晴れが続いていてとても気持ち良いです。

短いと言われる山陰の秋を満喫する日々です。

紅葉もきれいになってきました。

普段、子どもたちと接するにあたって、「○○していて良いね!」「○○ばっかりしていてどうなの?」、例えば「算数していて良いね!」とか「ゲームばっかりしていてどうなの?」とか、その子の行動に対して、○○していたら良いけれど、○○していたらダメなど、行動に対して価値付けしてみることに対して慎重にしています。

友人とゲームをしていても(最近は第五人格というゲームが流行していたり、人生ゲームが人気だったり、将棋で楽しむ姿があったり)、プログラミングでマイクラのアイテムを自ら作り出し実際のマイクラでその自身が作り出したアイテムを使用する活動をしていても、外で鬼ごっこをしていても、畑で作物栽培していても、受験勉強に取り組んでいても、ガムの包み紙を小さく切ってその小さな紙で折り鶴を追っていても、その子が何をしていても、その子自身の想いをもって活動していること自体が尊いと感じます。

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人間関係も自由で多様で大らかなところが良いなと感じています。1歳年上の女の子とボードゲームなどして過ごすことが多かったYくんですが、最近は1歳年上のTくんと一緒に過ごす時間がお気に入りの様です。一緒に身体を動かして遊んだり、将棋をしたり、申し合わせて一緒にお弁当を食べたり、なんだか楽しそうに過ごしている2人を見るとこちらまでニヤニヤしてしまいます。

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畑チームも本日無事に収穫までこぎつけることが出来ました。

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自分たちのペースで自分たちのやりたいように畑に向き合ってきました。

無理なく、常に話し合いながら。

途中草の猛威に辟易としたり(しない子もいたり)、シカの侵入を許し頭を抱えたり(あまり抱えない子もいたり)、それぞれ共に過ごした時間、経験から様々な事をかんじたことと思います。

本日、大豆の収穫でした。収穫時期も「もうちょっとカラカラになるまで畑に置いておこう」とここ最近は登校してすぐの畑のチェックが畑チームの日課でした。

「収穫したら畑の内部にロープを張って、そこで干すんだ」と話し合い、いざ今日実践だったのですが、用意した麻紐やその他の毛糸のような紐の強度が足らずに、切れてしまったり、ダランとたわんでしまったり・・・

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「どうしようか?」と3人で頭を使いながら、紐への結び方を検討してみたり、新たに竿を作ってかけることを検討したりとしていましたが、結局は「もう乾いているから、干さなくても良いんじゃない?すぐに殻とれるよ。来週から脱穀して豆にしていこう!」という風になりました。

「洋ちゃんもついてきて!」と請われて同行した収穫作業、僕がやるとしたらこうする、とは違うやり方がたくさん子どもたちから出てきて、一緒にいて楽しかったです。

色々考えて、実践するのが楽しいんだと思います。自分たちで取り組んでいたら、自然と「周りの人はどうしているんだろう?」と日常の視点も変化していくものだと思います。

畑メンバーから「はじめてこんなに大豆に向き合った。(Tくん)」とか「サツマイモの収穫も、大豆の収穫も初めて(Kちゃん)」という声が聞こえてきました。

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結局は猫車を持って来て、サドベリーまで運び、室内にとりあえず保管しようということになりました。どれくらい取れるかな?「豆腐も作りたいし、家にも持って帰りたいし。」とか話していました。

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この前収穫したサツマイモは、「段々寒くなってきたから、紙に包んで2階の温かいところで保管しよう。」と話し合い作業していました。

大豆にしても、サツマイモにしても、自分たちが育てたもので、大事でなかなか食べれないのかもしれません。

落ち葉もたくさんあるし、焼き芋でもしたらいいのに♪なんて思いますが、今も大事に大事に2階にしまわれています。分配方法も決まり、それぞれでどのように採れたサツマイモと向き合っていくか楽しみです。

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朝から、勉強部屋で勉強に取り組むグループもありました。

「今日は韓国語のテストがあるんよ。」と韓国語用のホワイトボードやiPadを開きながら、なんやらテスト勉強していました。

「宿題が楽しみ、テストが楽しみ」となんだか韓国語をめちゃくちゃ楽しみながら勉強しています。

先生は前回も紹介したかもしれませんが、韓国からの留学生のジン先生。自分たちの働きかけで繋がった縁。そのジン先生の授業がとても面白いそうです。

ホンモノに触れるってやっぱり特別な時間だろうと思います。

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前のめりに取り組む姿が清々しいです。

そんなこんなな1日でした。

今日は湘南サドベリースクールでスタッフをしているトシヤさんも見学に来てくれました。

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子ども達もトシヤさんと色々コミュニケーションとっている姿もありました。

トシヤさんも「生徒たちに何か尋ねたら、とても丁寧に色々教えてくれたりして、生徒たちにとってここが自分たちの居場所、運営しているところ、という意識を感じました。」と帰りがけに感想をいただきました。

最近、見学の人たちが多いですが、生徒たちが自ら案内する姿も見られます。

どんどんどんどん場が育っていったら良いなと思います。

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屋根の上がお気に入りな2人。

今日も2人で屋根の上にいるところを目撃しました。

文:スタッフ 長谷洋介