春
メンバー(生徒・スタッフ)のちょっとした変化があり、その変化がまた子ども達の中にも刺激と変化を生み、そんな感じを見受けられるときに「また1年始まったな」なんて思ったりします。
コロナの影響は色々なところに色々な形で波及していて、私たちが利用させていただいている体育館もしばらくの間、町民のみの利用に限るという事になりました。
そんなことで、昨日は町民8人で体育館・校庭へ遊びに行きました。
前半はIちゃんの「鉄棒で遊ぼう!」の声掛けに、みんなが外に。鉄棒で逆上がりをしたり、技に挑戦したりしているうちに「氷オニしよ!」となり、多くの子が参加しての氷オニが始まりました。去年度は氷オニに参加することがなかったIちゃんも今日は参加。鬼になってたくさん追いかけまわしていました。6歳~10歳のメンバーで遊びました。自然足の速い子、遅い子もいる中での遊びになりますが、最年少のSくんはしつこくしつこく逃げる人が疲れて諦めるまで追いかけ回す戦法で何人も捕まえることに成功していました。Sくんの姿を見ていると、ホモサピエンスが太古の昔、圧倒的なスピードがあるわけではないが、しつこくしつこく追いかけ続けることによって大型獣を狩猟していたという話を思い出しました。
能力差など、色々手加減したり、鬼と逃げる人のバランスを調整したりしながら、みんなが上手く楽しめる様な工夫が見られました。
Kくんは氷オニには参加しませんでしたが、氷オニに参加している人と同時に違う遊びをするという遊びを生み出し、氷オニ+アルファの遊びが生まれ、2つの遊びのレイヤーが絶妙に絡み合いながら1つの遊びが成立するという、なんだか新しい遊びの形が垣間見えた瞬間でした。子どもは遊びの天才だなと思います。
僕も一緒になって遊んでいるもので、なかなか写真が無かったりするのですが、後半は体育館へ行ってバドミントンをしたり、ヨガみたいなポージングしたり、みんなで大繩をして遊びました。
大繩でも、今まで他のメンバーがしていても決して混じろうとしなかった、TくんKyちゃんIちゃんが一緒に挑戦してみたり、新しい挑戦する姿が見られて嬉しく感じました。
メンバーが変わることによって、今まで観察するだけだったのが、「自分もやってみようかな」と思える瞬間ってありますよね。
そうやってそれぞれのタイミングで挑戦し、挑戦することによって開ける世界をどんどん体験することによって、挑戦することのハードルがちょっとずつ下がっていくものなのかもしれません。
お絵描き好きチームはゆっくりじっくりとみんなでお絵描きする姿もありました。ちょっと何かが変わるだけで人の行動変容って見られるもので面白いものです。1人で自分のペースでするのも良いですが、誰かと共有しながらするのって楽しいものですよね。
「さくらの花びらをとっていって、お茶をたてるときの茶筅みたい!」とAちゃん。「真ん中の大きいのが女の子(めしべ)でまわりにいっぱいあるのが男の子(おしべ)だよ。これがくっつくと実が出来るんだよ。」なんて話をすると「へーそうなんだ」といった感じ。
桜の花びらを取って見て、茶筅みたいだなぁーと見つめるのも良いし、この1つ1つにそんな意味(交配)があるんだーって見つめるのもまた面白いなーと思いました。
桜の小さな花1つとっても実は多様な側面があって、それっていうのは実は他のどの事象でもそうなんでしょうね。
昨日はノーメディアデーでした。
相変わらず外のブランコで遊んだり、火起こしキットを見つけてきて、原始人ごっこをしてみたり。
「あったかいご飯が食べたいよー」とか「寒い寒い。凍えてしまいそうだ。」とかみんなで励まし合いながら一生懸命頑張りましたが、今回は作った火種をうまくティッシュや鉋屑に燃え移らせることが出来ませんでした。
コロナの影響で色々なものが影響を受けていて、色々な情報が飛び交う中でたくさんの人が苦労していたり、翻弄されていたり。
サドベリーに通う生徒も先月からマスクの着用をしながらの登校にしていますが、市販のマスクが手に入りにくくなり、色々な手作りマスクがそれぞれ可愛らしいです。
昨日のマスク達。
中には針金を入れたり、キッチンペーパーを入れたり、とても凝った作りのマスクもあります。
ネットではマスクの作り方が色々と紹介されていたり、様々な企業がマスクの生産に乗り出していたり、ファッションブランドがマスクを作り始めていたり、マスクが世間を賑わせていますね。
明日から「アベノマスク」の発送作業が行われるというニュースもありました。
そして、日本全国の緊急事態宣言も表明がありましたね。
文科省によると開校・休校の判断は各自治体に任せるとの事みたいですが、サドベリーでも再度話し合いの場が持たれることになりそうです。
文:スタッフ 長谷洋介