遊びの継承

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「おにごしよー!」

陽気も穏やかになってきて、時折発せられる生徒からのそんな声に「いーねー!するする!」と外に出てくる生徒たち。

中で過ごしていた子たちも、ゾロゾロと外に集まってくる。

昨日はKtくん、Hくん、Aちゃん、Tくん、Kyちゃんが氷オニに参加。

数ある鬼ごっこでも氷オニが人気。

いつからこの氷オニってあるのかな、きっと昔の子ども達も氷オニをしながら遊んでいたんだろうなぁ。

サドベリーでも、開校当初から好まれていた遊びで、当時のメンバーが「広い範囲で氷オニしよーやー!」と言って周囲約600mほどの範囲で氷オニを楽しむこともありました。無題そんな遊びを当時、大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんに交じってやっていた年少の子たちが、今はリーダーシップをとって遊んでいます。

山あり谷ありじゃないですけど、田んぼあり、水路あり、藪あり、森ありの結構ワイルドな氷オニになります。

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地形や道などによって逃げやすさや追い込みやすさ(鬼は2人以上でするのが一般的)なんかがあって、戦略性があったり、どこかから鬼が突然現れて・・・なんていうドキドキ感も味わう事があります。

僕はオニ役になることが多かったのですが(オニはめっちゃ大変)、最近は僕に体力の低下が見受けられるのか生徒の方から「俺が鬼やる!」とか「鬼やりたい!」って立候補が出るようになりました。

(それはそれでちょっと寂しかったりも実はするので、子ども達に負けない体力・走力をいつまでも維持していきたいなと密かに心に思っていますが。)

最近は狭い範囲で氷オニをすることが多かったのですが、「久しぶりに広い範囲で氷オニしよー!」とKtくん。あぁ、こうして遊びって伝承されていくんだなと、ふと数年前のメンバーで遊んでいた氷オニを思い出し懐かしい気持ちになりました。

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昨日は30分1本勝負を2セット。

(30分経った時点で逃げている人の過半数以上をオニが捕まえていたらオニの勝ち、過半数以下だったら逃げている人の勝ち。)

思い切り身体を動かして楽しみました。

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外で遊んだり、中で遊んだり、1人で黙々と時間を過ごしたり、仲間とワイワイ時間を過ごしたり・・・。色々あってそれで良い。スクールに関わるみんなが居心地よく思える環境であったら良いなと思っています。

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臨時休校まであと2日。

噛みしめたいと思います。

スクールに通えない。外出も自粛要請がかかっている。

基本家周辺にいることが多くなる期間になると思いますが、それによって多かれ少なかれストレスを抱える子はあると思います。

全国のニュースを見ても、DVや虐待ということも散見されます。

家で有意義な時間をいかに過ごすか。

土曜日から計12日間、スクールは休みになるわけですが、それぞれその12日間を経験し、またスクールが開校したときに、その経験を持ち寄りながら、「じゃあ今スクールで何が出来るのか。」ということの話をしていけたら良いなと思っています。

そして、社会も、今のこの時期、そして今後、感染症が身近にある社会で、子ども達の学びや育ちの場としてどういったものを提供出来るのか、どういったものがあったらより良いか、そんなことを考えながら実践していくことが求められていると感じています。

学校でしてきたような学びはオンライン化が進んでいくことでしょう。

そういった学びならば今まで通り学校でも出来るし、家でも出来るし、場所を選ばなくなってくることでしょう。

そして、従来の勉強を重ねていくことが、社会が必要とする人材を生み出すのか否かというところは、今後ますますフォーカスされていくことでしょう。

何が、子ども達にとって、子ども時代どういう時間の過ごし方をするのが良いのか、今後も社会と共に考えていきたいですが、今漠然と思うのは、大人も、子どもも、それぞれがのびのびとイキイキともっとしていて良いんじゃないか。そんな風に出来るんじゃないかって感じています。(もっと自分の好きな事に自分自身、そして社会が寛容でも良いんじゃないか。)

子どもだったら「勉強」、大人だったら「仕事」との向き合い方を少しチェンジすることによって、もっと心軽やかに生きることが出来たら良いなと漠然と思います。

最期は余談だったかもしれません。

あと2日ですが、噛みしめたいです。

今日はノーメディアデー。

そして動物の森の無料アプリの公開日だそうです。

HくんとTくんにニャンコ大戦争をご教示いただきました。

少しプレイさせてもらいましたが、それぞれのキャラクターをどのタイミングでどう出していくか、相手の出方に応じて考えてやっていく戦略性。僕の世代の遊びで言うと、将棋が近いかなと感じました。

同じ相手なのに、僕がやっても勝てないけれど、Hくんがやったらすぐに勝てる。

囲碁の名人や将棋の名人がある程度今日本では権威的な存在だったりするけれど、きっと10年後くらいにはe-sportsがより市民権を得て、そこの名人が権威的な存在になっていくのかなぁと思ったりします。

Youtuberのヒカキンさんなどが今とても影響力を持っている様な。

未来は分かりませんが、ホントに僕が生きた社会と子ども達が生きる社会は別物になっているんだろうなということは分かります。

そこはこれからも謙虚に受け止めていきたいです。

文: スタッフ 長谷洋介