心にそっと残るもの

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「ねー みてー!」

嬉しそうにTちゃんが僕に爪を見せてくる。

唯ちゃんと約束して今日はネイルをしてもらったみたい。

お昼前から勉強部屋に陣取り、Tちゃん、唯ちゃん、Iちゃん、Khちゃんの4人でおしゃべりしながらじっくりとTちゃんのネイルを作って行く。

作業途中も部屋からは楽しそうな話声が漏れて来たり、Tちゃんの至福の顔が伺える。

大きくなって振り返った時に、小学生の時のどんな感覚が残っているだろう。

学校で先生から教わった知識も覚えているかもしれないけれど、ちょっとした触れ合い、ちょっとした人と人のぬくもりみたいな時間。

何ってことじゃないんだけれど、当時のあの人の佇まい。

(大人は)ついつい今ここで向き合う子ども達に何か(有益なこと)を伝えたい、と肩ひじ張ってしまう事もあるけれど、もっとベースの温かみみたいなものも大事かもしれない。

サドベリーの書籍を読むと「恐怖」の無い環境、というようなフレーズが出てくるがそれって何か大事な気がする。

不安を掻き立てられたり、過度な緊張を強いられたり

負荷をかけることがプラスに繋がることもあるかもしれないけれど、自分のパフォーマンスが一番高くなる時はどんな時だろう。

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スクールに見学や体験に来られる子の多くは、過度な不安や緊張で学校へ行きづらくなってしまってというケースも多い。

普段は何ともないんだけれど、朝学校へ行こうとするとお腹が痛くなったり、頭が痛くなったり、なかなか起き上がれなくなってしまったり、と「起立性調節傷害」という単語も最近よく耳目に触れる。

「何が正解かな」

学校の先生や教育関係者、保護者さんなどと話をするときに良く思う。

その子を中心に据えて、考えていくという土壌・環境が大事だと思う。

「そうは言っても・・・」

と出来ない言い訳を並べるのは簡単かもしれない。

でも大人が本気を出せば、「その子」にとってより良い環境をもっと作っていけるんじゃないだろうか。

これだけ社会が「豊か」になっても人々の悩みは消えない

多くの人がもっと鷹揚にあれないものか

「普通」を手放し、他者を尊重し、お互いを認め合える雰囲気

昨日の見学者の来校後のアンケートに「自分は自分でいいんだという雰囲気が溢れていて居心地よく感じました。」とあった。

ガスがたまりやすい社会かもしれないけれど、適度にガス抜きは必要

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Tくんは自身が作った竹のブランコの竹が古くなってきたからと、新しいものに交換。

自分で作ったり直したりしているうちに、作業も手慣れてきた。

台風10号が近づいてきました。

月曜日は鳥取にも接近しそうです。

朝6時の時点で警報が出ていたら臨時休校になります。

みなさま、良い週末を!

文:スタッフ 長谷洋介