みんなが首を長くして待っていたトランポリンが水曜日の12時にやってきた。
上の細い道まで上がって来れなかったトラック。
下まで取りに行く。
みんなで協力しながら運び込む。
開封して説明書を片手に組み立て始める子ども達。
事前情報では「大人2,3人で2時間で組み立てました」みたいな書き込みがあり、「子ども沢山いたら出来るでしょ!」とはりきりながら。
中にいた子たちも続々と外に飛び出してくる。
「鉄の棒が(油で)くさい!」とか騒ぎながら、倉庫にしまっている軍手を引っ張り出してきて作業する子ども達。
組み立て作業開始。
人数が沢山いるとどんどん進む。
途中途中で説明書を見ながら、読み上げながら、確認しながら作業は進んでいきます。
あらかじめ決めていた設置場所に据え付けて、トランポリンのマットをスプリングで固定していきます。
1か所からバーッとスプリングを固定し始めた子ども達でしたが、1周で108個あるスプリングを一方からばかり取り付けていくと、そちらがわに引っ張られすぎて反対側にスプリングが張れないという事態に。
説明書を見てみると、まず「4等分したところから固定していく。」との表記が。
「108÷4は何?」みたいな算数の問題をみんなで考えながら。
数字にめちゃめちゃ強いKくんが瞬時に計算して周りのみんなから「おー!さすが!」「1家に1人Kくんが欲しいわ!」「算数の勉強しているときに隣に座っていて欲しい」とか称賛される場面もありました。
組み立てるのが上手い子、説明書を読み取る力のある子、力の強い子、指示されたことを一生懸命実行する子、みんなが自分たちの出来ることを出し合いながらトランポリンは段々と形になっていきます。
購入したトランポリンにはネットが附属されていましたが、全体の協議の結果「雨などの時にかぶせるブルーシートが被せにくい。」「乗りにくい、降りにくい」などの理由でとりあえずネットは張らないということになりました。
それはそれはもう大喜び。
昨日も1日、トランポリンで誰も跳ねていないという時間が少しもなかったくらい。
でも傍で見ていると、「順番抜かされた。」とか「○○ちゃんばかり乗ってる」とか「トランポリンあまり作ってない人は乗っちゃダメって○○くんが言う」など不満もチラチラ聞こえてきます。
楽しみ過ぎて、トランポリンが来る前から新サ会でトランポリンの利用のルールまで話されて
・トランポリンに1度に乗れるのは重さ100kgまで
・「代わって」と言われたら10分以内に交代する
の様なルールが定められましたが、あまりにトランポリンが人気過ぎて、昨日は5分交代で使っていたり、「予約表」を作って交通整理していたり。
それでもどんなシステムが良いんだろう?とトランポリン購入を提案したTjくんを中心に頭を悩ませていました。
しばらくトランポリンの利用について、色々と子ども同士の議論は続くかもしれません。
文:スタッフ 長谷洋介