新田サドベリースクールでは開校当初からスタッフを単年契約しています。
そしてだいたい秋くらいになると来年度のこと(スタッフのこと、予算のこと、開校日数のこと)について話し合っています。
夏休み明けての9月に来年度のスタッフの事について話し合いました。
(「サークル対話」(2020年9月9日))
生徒有志3人にスタッフ2人も場に加わり、色々と議論をする中で、今年度のスタッフに来年度もスタッフをして欲しい、それが可能かどうか今のスタッフに尋ねるということになりました。
僕自身は大丈夫ですよーとすぐにその場で返事をしましたが、唯ちゃんは「考えさせてほしい。」ということで、11月2日をお返事の期限として設定していました。
今年度の雇用をそのまま継続するのならばそれだし、もし継続しないということならばその時に新たなスタッフを募集するということになりました。
そして11月2日、唯ちゃんからの返事は「来年度は週に連続した3日で働きたい」というものでした。
なかなか自分の時間が確保出来なくて、上手く生活が回っていかないことに悩み葛藤が続いている唯ちゃん。出した結論は「もし可能ならば週の連続した3日をサドベリーで働き、残りの連続した4日を自分の活動の時間に回す事が出来たら今より良いバランスであれると思う。」ということ。
唯ちゃんの想いを11月4日(水)に有志メンバーで聞かせてもらいました。
新田サドベリースクールは、そこに通う子ども達が、自分の思うように時間を使い様々な学び・経験・遊びを積み重ねていく場所です。
子ども達が日々どういう環境だったら居心地が良いかな、ワクワクするかな、と自分の事を大切にするのと同時に他者のことについても尊重する雰囲気、空気、土壌がそこにはあります。
それは一緒に過ごすスタッフにも向けられる眼差しだと感じます。
スクールでは主に生徒とスタッフがともに過ごすのでそのように感じる事が多いですが、おそらくスクールの外に出た時も、自分の事を大切に思いそして他者を尊重していく姿勢というのは育まれているのではないでしょうか。
唯ちゃんには来年度もスタッフをしてほしい。
唯ちゃんに、週に3日で働きたいという想いがあるのならばその想いを尊重したい。(むしろ来年度も唯ちゃんがスタッフになってくれる!という返事がもらえてよかった、と思っている子はたくさんいると思う。)
ということで、これから来年度にむけて「週に連続した2日間サドベリーのスタッフとして関わってくれる人」の募集内容について議論し、近日中に発信し、何かひっかかるものがある人にスクールにアクセスしてきて欲しいなと願っています。
自分(たち)がどうありたいか。
自分(たち)が良いと思うことを愚直に積み重ねていく先に自分(たち)が思い描く世界が待っているのだと思います。
意志あるところに道は拓けり
為せばなる為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり
自分たちで考え、議論し、行動し、その先に待っている色々な世界を一緒に共有していく
これほど面白い事はなかなかないんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか?
昨日も募集内容について議論していく中で、「どんな人にスタッフとしてスクールに関わって欲しいか?」という話にもなりとても面白かったです。
良い縁が繋がっていくと良いなと思います。
募集内容は近日公開予定です。
どうぞよろしくお願いします。
文:スタッフ 長谷洋介