女の子3人が普段から「イオンに行きたいね。」「サドベリーで計画しようか。」と相談しながら企画提案した鳥取のイオン遠足。
鳥取のヤングにとってはイオンで買い物(遊ぶ)というのが多分ちょっとしたトレンドなんだと思います。
提案の会議では「イオンで何するの?」「1日イオンだけ?」「お昼はどうするの?」なんて確認があったり、「行かない」っていう人たちのその日の過ごし方についての確認があったりしました。
イオンでの買い物にさして興味の無いYくんKくんは「行かない」と言い、提案者のHちゃんは「えー行こうよ!一緒に行ったら楽しいよ!」としばらく熱心に誘う姿もありましたが、やっぱりそんなに気が乗らないみたいで、最後まで「行かない」と主張は変わらず、「別に行かなくても良いんでしょ?」というYくんの言葉にHちゃんもそこまで無理強いすることもなく、その気持ちに寄り添う姿がありました。
行かないなら行かないで、その日の過ごし方についての確認がありましたが、みんなが遠足で不在ならスクールを休んで家で過ごすということだったので、遠足の日はスクールは閉校という風になりました。
引率するスタッフの自家用車の乗車定員から参加可能上限人数をはじき出して、まだ余裕のある分に関しては準メンバー・仮入学の子たちの中で遠足に参加したい人がいるかどうか訊ねてみるという風になりました。
Iちゃんは2年生の頃から6年間スクールに通っていて、家庭連絡とか全体共有など、他の2人の提案者にとって難しい作業に関しては率先して行ったり、寄り添う姿があり、頼もしいなぁと感じました。
こうしてちょっとずつ先輩が後輩に伝えて行ってくれることによってスクールの伝統や文化が育まれていくんだなと思います。
とても優しく、柔らかく、穏やかな雰囲気が流れています。
そんな空気感が僕もとても居心地が良いです。
僕も引率者として遠足に同行しましたが、女の子たちはイオンを満喫する力が高いですね。
特に提案者3人はとても嬉々として楽しんでいる様でした。
行く前からとても楽しみにしていたタピオカを飲んでみたり、友達とプリクラを撮ってみたり、
可愛い文房具を愛でてはお気に入りのものを見つけて購入していたり
Iちゃんのことが大好きなHちゃんは、1日中Iちゃんにくっついてイオンを散策し、時に遊んだり
ウィンドウショッピングが楽しいんですね。
僕も最初は同じようにブラブラしていましたが、途中からくたびれてしまい、ベンチで休んでいました。
ふと横を見ると同じようなおじさんがいたりして、僕もすっかりおじさんだなと感じました。
お昼は近くの公園に集合し、みんなで東屋でお弁当を広げて食べました。
台風が丁度瀬戸内海を通過しているような頃で、台風の影響からくる風がとても心地良かったです。
日向は暑かったけれど、日陰はとても気持ち良く、
それでも子どもたちは元気に広い芝生を駆け回ったり、滑り台やブランコで遊んだりする姿もありました。
この計り知れないパワーの源が不思議です。
子どもは生命力に溢れていますね。
ボーイズたちに午前中何をしていたの?と聞くと「100円で購入したメダル15枚が一気に600枚くらいに増えてそれでメダルゲームで盛り上がっていた!」とのこと。
100円でそんなに長いこと遊べたら幸せですね。
遊び上手です。
クレーンゲームなんかも上手に掴んでゲットする姿をよく目にします。
午後は2日後に控えたお泊まり会に向けての買い出しがありました。
買い出し担当の人たちがカレー・シチューの材料、素麺の材料の買い出しをしてくれていました。
お昼の集合時間も、帰りの集合時間もきちんと守って、だいぶ団体行動が上手になったなと感じます。
スクールの初期の頃は、誰かが迷子になって探し回ったり、集合時間になっても人が揃わなかったり、引率したスタッフの自動車にお菓子のゴミが散らばっていたり・・・なんてことはよくあったように思います。
少しずつ少しずつ積み重ねられていったものなんだろうなと感じます。
大きなトラブルもなく、楽しくイオンに遠足に行って帰って来れました。
生徒のひとりに、「この遠足の引率で給料が貰えて良いね!」と言われました。
そうかもしれないですね。
遠足に限らずに、本当に日々心地良く過ごさせてもらってそれでお金が貰えて、幸せだなと思います。
来年度のスタッフの募集もしていますよ!
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文:スタッフ 長谷洋介