昨日の午前中は、昨年度に引き続き水難学会の中村さんを講師としてお招きして水難訓練を行いました。
デモクラティックスクール界隈では「どこまで大人が介入するの?」「大人も提案することがあるの?」なんてことが話題に上がることもありますが、この水難訓練は僕が提案しました。
昨年度行ってみて、その後の川遊び・海遊びがとても安心で楽しく過ごせる様になったなと引率するスタッフも実際に遊ぶ子どもたちも実感が大きく、とても有意義に感じたからです。
今年もそんな季節がやってくるという時に、子どもたちともそんな話をして、「今年も水難訓練やったら良いと思うんだけれど・・・。」というと子どもたちの方からも良い反応が返ってきて、「是非今年もお願いしてみよう!」という事になりました。
前日にお礼のお菓子作りを生徒有志で担当してくれました。
普段から良くお菓子などを作ったりするのでとても手慣れたものですね。
美味しそうなお菓子があっという間に出来上がってきました。
そして、当日、今回は中村さんだけでなく、他に2人の救命救急士さんも来てくださりとても手厚く訓練をしてくださいました。
前回同様、前半は座学・後半は実技でした。
ちょっとしたことで危険に晒されてしまうこと、溺れていても気付かない事が多いこと、背浮きのテクニック、兎に角浮いて待つということ、周りで溺れている人がいる時の対処方法などなど。
改めて気持ちが引き締まる思いでした。
中村さんもフランクに子どもたちに語りかけてくれるので、子どもたちもリラックスしてお話を聞けました。
初めての場所での入水の仕方、着衣(今回はラッシュガード・マリンシューズ)した状態での動きの違いについて、背浮きの練習、救助の仕方などなど限られた時間でしたが濃密な時間でした。
2回目の子はだいぶ慣れていたり、初めての子でも上手に浮いていたり
最初は怖がっていた子も徐々に慣れていって、後半ではリラックスして浮けるようになっていたり。
「泳げない子が溺れるという訳でもない。息が出来ないと溺れる。息が出来る様にするということが大事!」
「背浮きも泳ぎと一緒で練習したら上手に出来る様になる。」
「たとえ今上手に出来なくても大丈夫。自分はこれくらいは浮けるんだなと認識してそれに応じた心構えと装備をして水遊びに臨むのが大事。」
とそんな言葉かけがありました。
前回もそうでしたが、自分に自信がついた子はより伸びやかに水遊びをするようになったように感じるし、そうでない子も自信を持って身の丈にあった装備をして水遊びをしている様に感じました。
なんでも同じですね。
自信になると、その世界がどんどん面白くなっていく。
世界は深淵です。
今回も救命救急士の人たちは超絶カッコ良かったです!
「浮いて待っていてくれたら絶対助けるから!」
そんな風に語りかけられたら胸がキュンとしてしまいます。
将来救命救急士を目指す生徒ももしかしたら出てくるかもしれません。
カッコいい背中を見せてくれる大人の存在はとても貴重です!
貴重なお休みを割いてスクールの水難訓練に協力してくださった講師の皆様、本当にどうもありがとうございました!!
文:スタッフ 長谷洋介