トランプが生む疑いの心?

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② ③ ④私は毎週水曜日にのみスクールに行くので、朝に入室するたびに「部屋の中で先週と変わったところ」を見つけるのが密かな楽しみです。

 

ルービックキューブが机に大量に出ていたら、ルービックキューブブームが来ていたんだろうななんて想像したり。座布団が大量に部屋を移動していたら、ここでみんなが集まって何かしていたのかななんてふふふとなったり。ウッドデッキに虫かごが出ていたら、今回はどなたがここに連れてこられたのだろう…と予想したり。

 

今のところ衝撃が一番大きかったのは、なんと4段のトランプタワーがテーブルの上にそびえ立っていたこと。「倒したらきっと何かが終わる!」と瞬時に私の脳が判断し、遠くから見守ることにしました。

 

スクールの開始時間になりメンバーたちが続々とやってくると、やはり振動に耐えられず崩れ落ちるトランプタワー。残念そうだけれど、すぐに再チャレンジが始まり、倒れてはまた積み直しての繰り返しです。

しばらくすると、周りのみんなも倒さないようそろりそろりと歩き出し…。トランプで謎の一体感が生まれる、人生で初めて見る光景でした。

 

私が同じような年齢の頃、わりと同じ遊びをずっとしていたなと思います。飽き性なんだけれど、新しい挑戦をすることはあまりなくて、絵を描く⇒字を書く⇒外をうろうろする、のサイクルが基本でした。小学校の休み時間でも、いつも同じ仲間で集まっていた記憶があります。近くで誰かが新しい遊びをしていても、「なになにー?」と近づく勇気と外向性を持ち合わせていなくて、混ざっていくことはしませんでした。(それはそれで、当時の自分にとって居心地が良かったと思うので悪いことではないのですが)

 

新田サドベリーでは、年齢はもちろん興味・関心の異なる仲間たちが集まっています。スタッフも含めたら、本当に様々なキャラが大集合。毎回、いろいろな遊びをしたり、外に連れ出してくれたり、話を聞かせてくれたり、刺激いっぱいな1日になります。それらを思い出しながら車で下る坂道がまた楽しいのです。

テキストを見ながら一緒に勉強、という時間も好きだけれど、「遊び」の中で得る学びや刺激もかけがえのないものだと新田サドベリーと関わり始めてから実感しています。

(ちなみに、今までルービックキューブに触ったことすらなかった私、今では1面揃えられるようになりました。進歩!次は目指せ全面!)

 

トランプタワーからいろんなことを考えた日でした。

 

文、絵:スタッフ田切