


スクールは雪深い集落にあるので、朝に到着すると「我が家と同じ智頭町内でも、やっぱりこっちは寒いな」と感じます。
朝は山の上の別世界にのぼり、夕方は山の下の家に帰っていく、みたいな気持ちになるのでわりと通勤&坂道が好きです。
そんなスクールの強い味方は薪ストーブ。
(いまだに点火に10分はかかるので、友達になりきれてはおりません)
大きな薪だけだと焚きつけるのが大変になったりと少し不便なので、自分たちで斧を使い薪割りをします。
いつも感じるのは、メンバーたちが相手に何かを教えるときのスムーズさと優しさ。
「まず割ってみるから見てて!」とお手本。
「じゃあやってみて!」と斧の持ち方指導。
上手く割れなかったら「今のだと離れすぎてる。もう少し近づいて思いっきり、はい!」とアドバイス。
パカーンと初めて一発で割れた時、みんなで喜んでくれる。
これが数本ならいいのですが、冬にはどんどん焚くのでたくさんの薪が必要です。私は3本だけでギブアップしてしまいました…。みなさんありがとう。
冬の寒さと上手く付き合っていくために、自分たちが快適に過ごせるよう協力と工夫して生きていく。
薪割り薪ストーブの点火も、初めてだったり馴染みのないものだとイベントみたいで楽しいけれど、生活していくためには続ける必要があります。
そういったことが当たり前に思えて、初めて「その土地に合った暮らしを自然にしている」と言えるのかな?それは極論かもしれませんが…。
田舎暮らしというものを変に特別視せず、今の環境も当たり前に思って過ごしているメンバーたちを見ていろいろ考えました。
(上手く言語化できなくて、自分の中でもまだあいまいな感覚です)
次の春で、私の智頭暮らしは丸3年、新田サドベリースクールで過ごすのは丸1年経つことになります。メンバーたちはみんな私の先輩、いつもいろんなことを教えてくれて感謝です^^
文・絵 スタッフ田切