「金曜日はアイスランド津山のスケートが滑走料無料らしいよ。」
ある朝、さとちゃんが1枚のチラシを見せながら朝の会でみんなにお知らせする。
「スケート行ってみたい。」とすぐに反応する女の子たち。
でも、実際にスケートにサドベリーで行こうと思ったら、予定を立てたり、みんなで行こうと思ったら全体の合意形成も必要になってくる。
なんとなくみんなの頭の片隅に「スケート」という言葉が刻まれつつも1日が終わる。
大雪の影響もあり、なんとなくロッジの室内で過ごす時間が多かった2月、外に飛び出したいという気持ちは子ども同様僕の中にも大いにあった。
翌日、いつもと変わらない日が訪れる。金曜日スケートに行こうと思ったら自ずと17日の金曜日しかもう予定がつかない・・・(2月19日が最終日の為)
僕はぜひ全員でスケートに行ってみたいと思ったので、「計画書」に計画を記入して帰りの会で提案することにした。
満場一致で「賛成!行こう!行こう!」ということに。
初めてのもの(こと)に触れるって面白いですね。
みんなどうしたら上手に出来るかを身体のあらゆる感覚を駆使して掴み取ろうとしていました。
僕やさとちゃんの手を取りながら情報を掴み取ろうとしてきます。
「さとちゃんと洋ちゃん、言ってることが違う!」
そんなことを言いながら、何が自分の中で正解なのか、どうやったら滑れるようになるか、身体を使い、頭を使いやっていきます。
みんな、何回も転びながら、それでも子ども達ってすごいものですね。
「滑れるようになりたい。」という強い思いで、どんどん上達していきました。
写真で伝わるでしょうかね?
最初は壁を持たないと立てもしなかったのが、へっぴり腰だったのが、だんだんと滑れるようになっていきます。
何って、午前中は貸し切り状態だったのがとても良かった。
広々としたリンクで思う存分遊べました。
運動神経抜群のKくんはすぐにスイースイーと滑れるようになっていました。
みんなが目を丸くして「K、ホントにスケート初めて?」と何回も聞いていました。
午後お弁当を食べてからはSくんがソリを借りたりして、みんなでソリを使っても遊びました。
「もっと早くソリ借りていれば良かった。」とソリを使っての練習に手ごたえを感じていたSくんでした。
結局、朝の10時から午後3時まで目一杯、スケートを楽しみました。
多くの子が、足やお尻(Hくんは顎にも)にあざをたくさん作りながらも充実した顔つきで1日過ごせました。
やらないと分からないこと、やってみたら分かることってやっぱりあるんだと思います。
Sちゃんは既に「来年も絶対スケート行きたい!」と意気込んでいます。
良い時間でした。