「たのしそう」

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昨年度の冬

「人数も増えてきたし、ちょっと居場所が他にあったら良いね。」

っていう日常会話からだったと思うが

「裏に小屋でもあってさー。」

なんて話になって、じゃあやってみようかと「建築プロジェクト」が立ち上がった。

メンバーを募集し「やってみたい」という子も何人もいた。

始める前に「どれくらいの気持ちで関わりたいか。」という話もし3つのコースが生まれた

・ガッツリ一緒に作っていきたい。

・やりたいなーって思うときに参加したい。

・手伝ってって言われたら手伝う。

そんなこんなで3月に鳥銀の助成金20万円いただき、その予算内でプロジェクトはスタートした。

ロッジのデッキの張替えの時期とも重なり、まずデッキを張替え、取り外したデッキを裏の小屋のところに再利用するところから始まって、ボチボチとやってきている。

IMG_5851木材を刻んでいるときはまだなんとなくイメージも沸かず言われたように、図面に書いてあるように、線にしたがって刻む作業でなかなか熱も入らず作業はカタツムリが進むくらいのスピードであったが、

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刻みも終わり、組み立て始める段になると俄然楽しくなってくる。

本当は夏休みまでには棟上げをしてしまいたかったのだが、間に合わず夏休み明けになってしまった。

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夏休みが終わって、ちゃくちゃくと小屋が出来てきている。

屋根の下地材も張り終えた頃にはなんとなく小屋の全貌も見えてきた。

今は空いた時間にせっせと壁張りをしている。

年長リーダー格のHくんが「小屋やろうぜ!」というと、周りの男子たちが「よしやろう!」という気持ちになって一緒にゾロゾロと出てきて出来る作業を上手く役割分担しながら、冗談を言いながら、ケラケラと楽しそうに作業をする。

Hくんの人間力、人間としての魅力にみんな引っ張られていくのだろう。

そんな力ってつけようと思ってみてもなかなかつくものではなく、とても大事で稀有な力、能力だと思う。

傍らで過ごす僕としてはただただすごいなーと感心する。

Hくんのちょっと下の子はHくんに憧れるし、それよりももっと下の子はもちろんHくんにも憧れるけれど、それよりもうちょっと自分に近いお兄さんに憧れたりする。

口ぶりはもとより、ポケットへの手の入れ方、憧れのおにいさんの歩いた足跡の上を歩く・・・などなど

見聞きして微笑ましくなるほど上のお兄さんに憧れる。

小屋が出来てきて、ウッドデッキの上に積まれていた材料も少なくなってきて、男子も女子もこの周辺で時間を過ごすことが増えてきた。

女子の格好のごっこ遊びの舞台になるし、梯子を使って屋根に登っては「気持ち良いー!」と下地材に寝ころび空を見上げる。

僕1人でトントンカンカンする時間もあるが、それらの労力があったから、こういった体験の共有も出来る。

僕もスタッフとして関わって5年目になる。

日々、子どもとの関わりで新しく試みては反省したり、自分なりの改善を試みたりの連続です。

子どもたちの「楽しい!」「分かった!」「嬉しい!」「最高!」などの魂の喜びにちょっとでもたくさん触れることを目標にこれからもやっていきたいです。

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土曜日クラスで作ったモンキーブリッジは毎日クラスでも人気です。

色々あるけれど、「人間力」(この人なんかすごい!一緒にいると楽しい。)って大事だし、それらが試されているような気がするし、「楽しい」と魂が喜ぶことってやっぱり必要だし大事なことなんだろうと思う。

今日も平穏で楽しい1日でした。