それぞれの今とそれぞれの人生

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2学期から一生懸命勉強に取り組んでいたKくん。

4年生の年から新田サドベリーに通い始め、今年で3年目。

来年から中学生の年、というこのタイミングで鳥取市にある青翔開智というICTを授業にふんだんに取り入れている中高一貫校へ進学する。

「面白そうだから」

学校見学や説明会、文化祭などに足繁く通い、その学校の魅力に触れたKくんは、6年生の後半からその学校の入試に向けて猛勉強を始めた。

2学期は午前中は自宅学習して、午後からサドベリーに登校なんて日も増えた。

「家で勉強した方が集中できるから」と、サドベリーでは友達と思い切り遊び、自宅学習のストレスなどを発散し、帰宅して頭を切り替えて受験勉強に取り組んでいた。

「サドベリーでも勉強したらいいのに。」なんて色々な人に言われたりもしていたが、「友達と遊ぶ時間」と割り切っていたように感じる。

そのKくんに触発されてか、割と教科学習する生徒の姿が見受けられるようになってきている。

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「毎日決まった時間勉強しよう」と友達と一緒に取り組んでいる子もいれば、もともと英語を週に3日取り組んでいるグループの熱量も上がっていると聞く。今度英検を受験するそうだ。

資格取得なんてものにも興味が湧いて、韓国語検定なんてものにチャレンジしようとしている子もいる。

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今まで、「サドベリーで勉強しようとするとなんか浮く」とか「友達が遊んでいるところで勉強するのはちょっと・・・」なんて声も良く聞こえて来ていたが、なんとなく「教科学習」とか「資格取得」とか「調べ学習」とかいった様子も垣間見える様になってきているように思う。

自宅でしている教材を今までは持っていこうとしていなかったTくんも昨日は持って行って、友達と一緒に算数ゲームなんかを楽しむ姿もあった。

年齢も大きくなってきていて、6年生の男の子もパソコンを使って楕円の公式について調べていたり、万有引力の法則について想いを馳せていたり姿も見受けられる。

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知的好奇心や探求心を充足させる行為というのは気持ちの良いことだと思う。

分からないことが分かるようになった。出来なかったことがだんだん上手になってきている。

そんな経験をそれぞれのペースで積み重ねている事と思う。

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スプラトゥーンも通信して対戦するのが流行っている。

面白いなと思うのはスイッチを持ってない子たちがそれぞれ所有者に「○○ちゃんスイッチ貸して」と借りてプレイしているところだ。

所有者はほとんどの場合すぐに気前良く「良いよー」と貸してあげている。

変に意地悪して「ダメ!」ということがほとんどない。

きっと他にも面白いものがたくさんあって、それ1つに固執する必要がなかったり、自身は十分にそれらをプレイする時間があって満ち足りているからかなと勝手に想像する。

なので高価なゲーム機だが、持っていない子も割と十分にプレイしていて、腕前も大したものだ(と思う。僕がプレイしてもとてもとても感覚が追い付かず上手くプレイできないが、子どもたちはいとも簡単に思ったように操作する。)

「学校がちょっとしんどい」と最近スクールに通いだしているHくん。

言動や行動で他の友達とぶつかることもあるが、ぶつかった子と楽しそうに一緒にゲームしていたり、Hくんと上手くいかない子がHくんの持ってきた漫画を借りて読んでいたりする姿を見ると、子どもたちはなんとなくそうやって関係のバランスをとっているのかなと感じたりもする。

まだまだよく衝突はするが、ちょっとずつ柔らかくなって来ているようにも感じる。

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週に1回、火曜日は「手作りクラブ」の日。

昨日はワッフル作りをして楽しんだ。

作るのを楽しむ子、出来たワッフルを楽しみにする子(作らないでもらうだけ)といたが、大好評だった。

みんなが「美味しい美味しい」と言って食べては作った分だけすぐになくなった。

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マインクラフトも根強い人気で、それぞれのマップを比較したり、ここはどうやったら良いんだろうと子ども同士で探求している姿も見受けられる。

だんだん陽気も春らしくなり、外へ行って遊ぶ姿も増えてきた。

ダンスにごっこ遊びに鬼ごっこに。

ダンスチームは衣装作りにとりかかっていくようです。

活動休止していたカフェチームもそろそろ動きがありそうです。

活動の春ですね。

外界の生物同様、春の陽気に誘われて「よーし!やろう!」みたいな気持ちになってくるものですからなんだか不思議なものです。