世界は変わる 変わる世界はある

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世界では学校教育のオンライン化が進んでいて、国内でもオンライン化に向けて動き出しているところだと思います。

智頭町でも小学校と中学校にオンライン教材が導入されて、智頭在住のサドベリーに通う小学生・中学生にもそのIDとパスワードが提供され、(中学校はこれから)サドベリーでもオンライン学習がスタートしそうです。

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対象の子にIDとパスワードについての説明や、使い方の説明をし、自身が持っている機器でも、サドベリーに貸与されているタブレットでも出来ることを告げ、早速興味を持って取り組む子もいれば、「私は今はちょっとそういう気分じゃない。」と言って説明だけ聞いて去っていく子もいたり。

Iちゃんは自分のタブレットで開いてやってみたり、貸与されたタブレットで町外から通っているKtくんと取り組んでみたりする姿がありました。

自分の学年以外のところも出来たり、教科も選べたり自分の好きなところを自分のペースで勉強できます。

「みんなと一緒にしなくちゃ」とか「周りの子は出来るのに私は・・・」というようなプレッシャーからは解放されやすいのかなと感じます。

もっと大らかに(他の様々な活動と同様)教科学習とも向き合えたら安心感のもと、楽しく「勉強」にも取り組めるのかなと思ったり。

IMG_6969アニメが好きなIちゃんはよくタブレットを使ってアニメを視聴しています。

気付いたら昨日は英語のアニメを字幕なしで視聴していました。

僕はイスラエルに住んでいたことがあるのですが、イスラエルではテレビ番組が英語のものも多く、多くのイスラエル人は流暢に英語を使いこなします。(母語はヘブライ語です。)

昨年我が家にやってきたイスラエルの青年は日本に来たのは初めてでしたが、日常会話程度の日本語は喋れて、「日本語上手ですね。」と最初挨拶すると、「日本語はワンピースを見ながら勉強しました。」とのこと。

その人も日本のアニメが好きで、インターネットでワンピースを英語字幕で視聴しながら日本語を覚えていったそうです。

好きはものの上手なれ

と本当に人を見ていて思いますし、

好きなことがある、夢中になれることがある

というのはそれだけで価値があるんじゃないかなと、そしてますますそこに価値は生まれてくるんじゃないかなと感じています。

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昨日はKtくんの楽しそうに大笑いする声も聞こえてきました。

何かなと覗いてみると、VRを体験するソフトを実況する動画を観て大笑いしていました。

Ktくんの笑い声につられて、何人かも集まってきて一緒に同じ動画を共有していました。

心底楽しむって時間はとても豊かですね。

人のそんな時間に触れるとこちらまで幸せな気持ちになります。

それにしても「VRを体験するソフトを実況する動画を観て楽しむ」って僕の子ども時代には無い娯楽だなぁとつくづく思いました。

世界はどんどん想いのある人たちによって進化していき、生活も変化していくことでしょう。

唯ちゃんとIちゃんとYちゃんが楽しそうにスマホの画面を観ているので、それも覗いてみると「Pinterest」というアプリを使って、自分の可愛いと思うインテリアを鑑賞していて、Yちゃんは「マイクラで作ったら暗くなって難しそう」とか言っていたり、Iちゃんは「ミニチュアで作ってみたい」とか言っていて盛り上がっていたり。

「Pinterest」は僕は初めて知ったのですが(そして早速インストールしたのですが)、「庭」「内装」「犬」「世界の絶景」「旅」「車」・・・などなど色々なキーワードがあって、そのキーワードに沿う画像の一覧が紹介されるというアプリで、自分の好きな、興味関心のあるものの画像を分かりやすく整理して提供してくれるアプリで、世界の色々な人の実践やアイディアに触れることが出来ます。

かつては、そういったものに触れるには実際に見に行ったり、実際に会いに行ったりしないとできなかったものが、インターネットは本当にそういったものとの出会いのハードルを下げてくれますね。

実際に、観る、会う、作るなどに勝るものは無いかと思いますが、そこに至るまでのプロセスをとても助けてくれるものだと思いました。

人のやっていることを観て、自分の頭の中にアイディアを膨らませる。

いつもの自分の日常がワクワクするようなそんな感じを受けました。

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早速お昼に卵焼きを作ってお弁当のご飯に乗せる姿があったり、「卵を使って大きなプリンを作りたいね。」という声が聞こえて来たり。

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月曜日と金曜日はとにかくパン屋に行くというグループがあったり。

誘い合って小屋でお弁当を食べたり、ゆっくりそこで過ごしたり。

焚火をしてまったりするグループがあったり。

フォートナイトで上手くいかずに悔し涙を浮かべながら頑張るHくんの姿があったり。

昨日もみんな元気に過ごしました。

良い週末を!

文:スタッフ 長谷洋介