「あぁ　ノーメディアの日は平和だなぁ」準メンバーのRちゃんがそう呟いていたのが耳に残っています。

木曜日はノーメディアデー。

「ゲームが無いとつまんない！」とか「あぁ　暇！」と言った声も聞こえて来たりもしますが、昨日はなんだかみんな朝から溌溂としていたように感じました。

メディアも楽しいし、ノーメディアも楽しい！

「友達と一緒だったらどんな小さなことも楽しい！」

きっとそんなところが近いんだろうと思います。

そして恣意的に「No　Media　Day」を設けることによって上手にその両方を手に入れている、と言ったところかもしれません。

月曜日の時点から、「木曜日にRちゃんが来るって言っているから、その時にネイルアートしてほしい。」と唯ちゃんと相談していたAちゃん。

待ちに待った木曜日

朝から早速メイクアップの空間が広がっていました。

コロナでもマスクでもお化粧はしたい女心でしょうか？

おじさんの僕にはよく分かりませんが、朝から時間をかけてせっせとメイクしていました。

お喋りしながら、ネイルの仕方を唯ちゃんに教わりながら。

僕は自分の人生で一度もお化粧について取り組んだことはありませんが、やってみると奥が深いものなのかもしれませんね。

男性にはなかなか分かりづらい領域かもしれません。

メイクアップの空間の周りに興味を持って近づいてくるのは女の子たちばかりでした。

室内で「宝さがしゲーム」が始まったり、外でブランコで遊んだり、散歩に出かけるグループがあったり、陽だまりの下みんなでランチをしていたり。

ブランコも改修したり、改良したりしながら遊んでいます。

中心になって取り組んでいるTjくんは、ブランコに何か不具合があるとメンバーから「ここをこうしてほしい。」という注文が入ったりします。

昨日は、「5段目から飛び降りるときに、この部分が邪魔になるから切って欲しい。」という要望があり、その要望にせっせと応えていました。

なかなかノコギリの使い方も慣れたもので、足場が不安定な中上手に切り落としていて、すごいなーと思いました。

何人かで裏のデッキにてランチして、ふと寝転んで空を見上げると、太陽の周りにボンヤリと見える光の輪「ハロ（日暈）」が見えました。

「わーすごい！」「初めて観た！」と歓声が上がったり、「いや毎日見えるで！」とハロを毎日見ている強者もいました。

定例の新サ会ではKkくんがパソコンの使い方に関するルールの見直しを提案し、それが承認されました。

今までは「パソコン2回目したい人はその日登校している生徒全員に了承を取ってから使う」というものでしたが、「パソコン2回目したい人は、その時間に使いたい人がいなければ使う事が出来る。」に変わりました。

午後になってから、パソコンユーザーの「パソコン2回目やってもいい？」と聞いて回る姿が新田サドベリースクールの風物詩的なモノになっていましたが、今日からそんな姿も見られなくなりそうです。

（名残りで、「パソコン2回目やってもいい？」と聞いて回る子ももしかしたらいるかもですが・・・。）

「パソコン2回目やってもいい？」（過去の記事より　2020年3月6日）

新サ会の参加・不参加は任意ですが、何か決まったことで「全体に共有した方が良いね」という事案に対しては、新サ会後、全員集合して「報告」することになっています。

パソコンのルールの見直し（とそれ以外にも屋根遊びのルールの見直しなどもありました。）についても提案者のKkくんが全体に向けて報告してくれました。

今日からのパソコンの利用が楽しみです。

昼からは気温も上がってきて、気付けば外で水遊びがスタートしていました。

最初はピチャピチャくらいだったものが、ホースも登場し、大盛り上がりでした。

そのうち「水道代が・・・」という声が出てきて、近くの親水公園に行って川遊びするようになるのかもしれません。

水遊びの後は濡れた身体を焚火で温める姿もありました。

火を囲んだり、火の上をジャンプして渡ったり・・・。

びしょ濡れ、泥だらけ、煙のにおい

なんか身体をいっぱい使って遊ぶ子ども達の姿がありました。

鳥取県は昨日緊急事態宣言が解除されましたね。

少しずつ社会を取り巻いている空気感も変化していくでしょうか？

緊急事態宣言解除やマスクについて何人かの生徒とお喋りしました。

僕が「マスクとかどう思う？緊急事態宣言も解除されるみたいだし、そもそも鳥取県感染者少ないし、さらに新田サドベリーは人の少ない森の中での活動だし・・・。」みたいにマスク要らないんじゃない？オーラを出しながら話をすると、

「緊急事態宣言が解除されたからといって、すぐにマスクを無しにしたりして、再度コロナの感染とかが広がったら大変。もうちょっと（1週間くらい）様子見た方が良いと思う。」と慎重派のYちゃん。

Yちゃんの発言に頷く周りの子たち。

来週の定例の新サ会でマスクの着用についてみんなで話しようか。という風にその場の話は納まりました。

Yちゃんは自分で思っていることを自分の言葉で表現するのがホントに上手になってきたなぁと感心します。

新サ会にもほぼ毎回参加するようになってきたYちゃん。

提案者の提案に「良いと思う。」と同意することが多いですが、ここぞというときは、自分の意見をピシッと伝えてきます。

頼もしいです。

文：スタッフ　長谷洋介