お魚教室2020

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金曜日

境港の旋網漁業組合の井本さんが「お魚教室」を開催してくださいました。

2年前に第一回をしていただいてから、1年に1回、お魚を捌いて料理してみんなで食べるという「お魚教室」を行っています。

今回は境港での水揚げが今ピークのマグロの刺身、アジの干物、真鯛のお刺身とアラ汁をみんなで調理していただきました。

IMG_2620「動物性のものは食べないから調理もしたくない」という子や、「私は見ているだけが良い。」という子もいましたが、多くの子が楽しみに「お魚教室」に取り組みました。

毎回お魚を捌いていますが、「もう忘れちゃったぁ」という声も聞こえて来たり。

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でもやっていると身体が思い出してくるのかみんな手慣れた手つきで鱗を取り、頭を落とし、内臓を取り出し・・・としていました。

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今回が初めて!という子も数人いましたが、講師の先生に教わりながら真剣に取り組む姿がありました。

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普段なかなか魚を自分で捌くという機会も無いかもしれません。

井本さんはじめ講師で来てくださった先生方は水産関係のお仕事をされている人たちで、井本さんは日本人の魚離れに危機感を感じ、魚食普及のイベントにも取り組んでおられます。

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スーパーに行ったら調理しやすいように加工されている肉や魚が陳列されていますが、本来はどのように生き、どのように殺され、どのように私たちの口に入るのかと意識することは私たちが生きる根本のところのようにも感じます。

IMG_3231魚の形をしたものを自分たちで食べやすいように捌いていく。

今回はアジをうりゃーっとみんなで捌いていき、腹開きにしていきました。IMG_2636段々と上手になっていきます。

隣の人の様子を観察したり、先生に手を取ってもらいながら捌いていったり。

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自分で手を動かしていくというのは大事な事ですね。

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なかなか機会が無いと「やってみよう!」となりませんが、今回は貴重な機会をいただくことが出来ました。

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今回はアジのみりん干しでした。

開いたアジをさっと水洗いして、汁に漬け込みます。

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漬け込んでいる間に、マグロとタイの刺身を用意しました。

「お店とかで食べるお刺身はどんな形しているかな?思い出しながら自分で切ってみてね。」と先生の言葉。

塊を前に、「え?どうだったかな?」と頭をひねりながらとりくんでいく姿がありました。

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「こうして」「あーして」と手取り足取り教えるという訳ではなく、子ども達自身に考えてもらうような声掛け。

「良いんだよ。どんな形でも大きさでも。」と先生の言葉。

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試行錯誤しながら塊に刃をいれていく姿が印象的でした。

IMG_2649大きいのや小さいの、厚いのや薄いのや、色々な形の刺身が出来ました。

段々とやっていくうちに納得のいく形に近づいていっているような感じでした。

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お昼にはみんなで机を囲んで海の幸をいただきました。

自分たちで作った色々な形や大きさの刺身とタイのアラ汁を食べながら。

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どんな形や大きさの刺身が美味しいと感じたかな。

自分で手を動かしたからこそ、感じるものは大きいと思います。

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魚もお汁もとってもとーっても美味しかったです。

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「ご馳走様」したあとは、漬け込んでいたアジを取り出して、干す作業を行いました。

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白ごまを最後に上にふりかけて干し網の中にキレイに入れていきます。

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上手に干物が出来るかな。

金曜日のお魚教室だったので、干物を食べるのは月曜日になります。

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夕方帰るまでは外に風にあてていました。(帰る直前に冷蔵庫に移動させました。)

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今回もとても素敵な経験をさせていただきました。

講師のみなさま、本当にどうもありがとうございました。

「来年は何しようか?」と来年の話もしてくださいました。

子ども達の心もお腹も大満足な1日でした。

またどうぞよろしくお願いします。

文:スタッフ 長谷洋介